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韓国語をひとりで話せるようになれる考え方や学習法をお届けします

韓国語を話せるようになるための「捨てる勇気」

안녕하세요.

 

韓国語を話せるようになりたい!とあなたは韓国語の勉強を一生懸命にしていると思います。

 

単語やフレーズをたくさん暗記したり、漢字語や発音規則の勉強をしたり、文法も新しいものをどんどん学び、初級から中級に進みという具合に韓国語学習を進めていると思います。

 

具体的にどんな教材を使い、どんな種類の勉強を、どんな風にしているかどうかは人により違うと思いますが、ここでひとつ質問です。

 

今までいろいろしてきたそれらの勉強で韓国語を話せるようになりましたか?

 

もし、自分が求めている会話力がついているのであれば、それはあなたの目的に合った適切な勉強法で適切な量をこなしているから成果に繋がっていると思います。

 

ですが、

 

一生懸命覚えているのに会話力に繋がっていない

いろいろと勉強しているのに話せるようになっていない

おすすめの勉強法やテキストを試してみたけど話せるようになっていない

勉強をきちんとして数年経つのに話せるようになっていない

 

こういった状況なのであれば、その原因は、あれこれやり過ぎて、やることを絞れていないことが考えられます。

 

今回は韓国語を話せるようになるための「捨てる勇気」ということで、している勉強を成果に繋げるために必要な考え方について書いていきます。

 

なお、会話ができるようになりたい人に参考にしてもらいたいため、事例は会話で挙げますが、韓国語習得全般に当てはまる重要な考え方です。

 

 

 

 

「知識量=会話力」ではない

まず、大前提としてこれを理解していないと、韓国語学習の方向性が間違った方向に行ってしまいます。

 

韓国語を話せるようになるためには知識は必要です。

基本的には単語力と文法力ですが、これらの知識が多いことが会話力に繋がるわけではありません。

 

ですが、学生時代の受験勉強の感覚や価値観で勉強をしていると、どうしても知識偏重の勉強になってしまいます。

 

ここでひとつ例を挙げます。

外科医のA先生とB先生がいたとします。

 

A先生は、手術に関する知識は知らないものがないというくらいあらゆる知識があります。

ですが、実際に手術をするのは年に1回です。

 

一方でB先生は手術に関する知識はA先生の知識量に比べれば劣りますが、外科医として手術をするために必要な知識はちゃんとあります。

そして、年に50回手術をしています。

 

このふたりの先生の手術の技術はどちらが上でしょうか?

素人でもB先生の方が上だと分かりますよね。

 

韓国語会話もこれと同じことが言えます。

どれだけ単語や文法の知識を増やしても、日頃から話すための練習をしたり、実際に話す経験をしていなければ会話はできるようにはならないんですね。

 

そして、会話では、単語や文法は難しいものを知らなくても必要最低限の知識があればすることは可能です。

 

どれだけ勉強をして知識として知っていたり、うまく話せる方法などノウハウを知っていても初めから話せるわけではないです。

 

実際に会話の練習や実践をする中で新しい学びを得て、それを活かしていくからこそ会話力は伸びていくんです。

 

重要なのは知識量が多いことではなく、日頃から練習を繰り返し知識を使いこなせるようになって自分で必要な時に使えるかどうかです。

 

 

自分の目的を達成するために必要な勉強と練習だけに絞る

先の項目で「知識量=会話力」ではないことを書きました。

とは言え、知識習得をしないで韓国語を話せるようになることはありません。

そのため、知識を得ることは必ずするわけですが、あれこれと手を出して増やすのではなく本当に必要なものに絞り込むということです。

 

一旦、自分の目的に関係ない勉強はすべて無駄というくらい思い切った考え方をしないとなかなか絞り込むことができず、あれこれとやることを増やしてしまいます。

 

例えば、あなたにとっての韓国語学習の目的は会話ができるようになることで、今、知識習得としては中級レベルの内容を勉強しているとします。

 

でも、会話となると初級レベルの知識を使いこなして話せるようになっていないのであれば、やることは中級レベルの知識習得ではないです。

 

既に学んだ初級レベルの知識を使いこなし話せるようになるための練習を繰り返し自分でやることにだけ絞りこめば、初級レベルの会話力はつきます。

 

そして、更に範囲を絞り込めばより早く成果が出ます。

例えば、ひとまず旅行会話だけできるようになることに絞れば、やる事が減るのでそこに時間と労力を集中して使えるため更に効率が良くなります。

 

単語にしろ文法(表現)にしろ、旅行で使うものだけに絞り込めば初級レベルの単語と文法で十分に対応できるため、特殊な会話ではない限り新しく単語や文法を覚える必要もありません。

 

擬音語・擬態語・ことわざのようなものは旅行会話ではまず使うことはないのでやる必要はありません。

他にも、漢字語を覚えるとか発音の勉強を別でする必要もありません。

これらの勉強は、上記の思い切った考え方でいけば、旅行会話とは関係のない無駄な勉強です。

 

あれもこれもと掛け持ちでやったり今の自分に必要がないことまでやると時間と労力が分散されてしまいどれも半端になります。

 

そうではなくやることを減らして集中して取り組み早く成果を出す→次の目標も絞って設定して実践して早く成果を出すのようにやる方が全体としても成果が出ます。

 

 

増やすものは必要なものだけ

私たちは学校教育の中で、とにかくたくさん覚えるとか難しいことを学ぶことが大事だという受験勉強の価値観を植え付けられています。

 

そして、韓国語のテキストや学習コンテンツ、情報が溢れていますが、これらの多くの情報に惑わされてしまい、自分に本当に必要なものを自分で理解できないまま取り入れてしまっていることはないでしょうか。

 

テキストや参考書であれば、似たようなものが今後も次々と出て来ます。

これは出版社は本を売ることが目的なので、既にもうたくさんあってもどんどん出してきます。

 

あなたも同じようなテキストを何冊も買って手を付けていないということはないですか?

 

その他、学習コンテンツや情報などもYouTubeやブログなどで数多く出ていますが、それらもあれもこれも良さそうとやり始めたらキリがなくなります。

 

このような学校教育で刷り込まれた価値観のままする勉強と多くの情報に振り回されてしまうことによって、やる事を絞り切れていないことが使える韓国語力がつかない原因です。

 

今は韓国語の学習環境が昔に比べるととても充実して勉強をしやすくなった反面、選択肢や情報の過多で自分に必要なものが何なのかが分からず迷走してしまうことがデメリットでもあります。

 

私が英語と韓国語を習得して分かったことは、どれだけ情報や教材が溢れていても自分が必要なもの以外は要らないということと、数が多ければできるようになるわけではないということです。

 

もし情報や教材が多いことができるようになるための決め手になるのであれば、私も含め20年以上も前など今と比べて教材も情報も圧倒的に少なかった時に学んでいた人は韓国語を習得できていないはずです。

 

 

まとめ:必要なものだけに絞る=要らないものは捨てる

ここまで、韓国語を話せるようになるためには、今の自分に必要のないものは思い切って捨てて、本当に必要なことに集中して取り組むことが重要であることを書いて来ました。

 

本当に必要なことに絞り込むために必要なことは、自分が何のために韓国語を勉強していてどうなりたいのかをしっかりと把握することです。

 

そして、そこに行く着くためにまず何からすれば良いのかを見つけてそれをなるべく絞りこんで集中して取り組み、早く成果を出すことを繰り返すことです。

 

韓国語を話せるようになるために「捨てる勇気」を持って韓国語の勉強に取り組んでみて下さい。