初級韓国語を理解している人が最短で話せるようになるためにやるべきこと&やらなくていいこと
안녕하세요.
韓国語の勉強をしている人の目的や目標は個々に違うと思いますが、話せるようになりたいと思う人が多いのではないでしょうか。
少なくとも話せなくて良いと思っている人はほとんどいないと思います。
多くの人ができるようになりたいと思う会話ですが、多くの人ができるようになっていないということが残念ながら現実です。
今回の記事では、既に初級韓国語を理解している人が最短で話せるようになるためにやるべきこととやらなくていいことについて書いていきます。
ちなみに初級の捉え方ですが、できる韓国語や大学の語学堂で使うようなしっかりした内容の教材で初級2が学習済のレベルと考えて下さい。
初級レベルの教材は多く出ていますが、「2週間で」「まずはこれだけ」のようなとりあえず使うものだけ載っていて、フレーズを覚えて話せるといったような内容の薄い教材で学んだ初級ではないので注意してください。
ポイントとしては、活用を自分でできるようになれる教材で学んだかどうかです。
この前提条件の元、最短で話せるようになりたい人がやるべきこととやらなくてよいことについて書くので、それを理解した上で記事を読んでください。
やるべきこと
まずは、冒頭で触れた前提条件の元、やるべきことを挙げていきます。
やっても結果が出なかった考え方ややり方を手放す
最初からまず重要なことをお伝えしますが、これまでやっても結果が出なかった考え方ややり方を手放すことです。
これが最もすべき重要なことです。
人間誰でも自分が信じてきたこと、やってきたこと、そしてそれを一生懸命に時間や手間を掛けてあればやった程そこに執着します。
それが正しいのか正しくないのか、結果が出ているのか出ていないのかに目を向けることがなくなってしまいます。
ですが、客観的に冷静に考えてみると、やったけど結果が出なかったことをやり続けてもその先に結果はついて来ないことは分かると思います。
勉強のスタイル(行動)が変わらないということは、それによって得られる結果も変わらないので、これまでの勉強で話せるようにならなかったのであれば今後も同じ結果になるということです。
そのやってきたことは必ずしも間違っているとは限りません。
目的が変われば合っているということもあります。
ですが、結果が出ていないということは、あなたが目指している、求めている目的には合っていないということです。
ここを素直に客観的に受けとめて、結果を出すために必要な今までとは違う考え方やそれに基づくやり方を学び、それを実践し継続できるかどうかです。
話せるようになるためにやるべきことにフォーカスする
最短で話せるようになるには、話せるようなる目的を達成するために必要なことにフォーカスしてあれこれやらないことが超重要です。
言うまでもないですが、ひとつのことに集中するのとやる事がたくさんあってどれもしなければならないのではひとつに掛けられる時間や労力が全く違います。
無駄にやることを増やして労力や時間を分散させないことが大事です。
初級韓国語でも話せるというマインドセットを持つ
まず、今この記事を読んでくれているあなたは、韓国語を話せるようになるためには単語をたくさん知っていないと話せないとか文法も難しいものをたくさん覚えれば話せるようになると思っていないですか?
だからこそ、単語集を使って毎日〇個ずつ単語を覚えるとか初級の勉強が終わった後に中級の勉強に特に考えることもなく進んでいるのではないでしょうか。
韓国語のみならず英語でもなかなか話せるようにならないと悩む人が
「単語力がないから話せないんだよね」
ということを言っているのを私はこれまで何度も耳にしています。
実際はどうかと言うと、そんなに多くの単語は必要なく初級単語でも話せます。
実際、私は英語で9,000語レベルで単語を覚えたと思いますが、実際に使う単語はその中のごくごく一部しか会話では使っていません。
韓国語にしても同じです。
私は単語集を使って単語の勉強をしたことはありません。
テキストに載っている単語のみです。
それでも韓国人との会話、また仕事で韓国語の通訳や翻訳をしていたこともありますが、何の支障もなく仕事をしていました。
なので、もしあなたが、韓国語は単語をたくさん知っていないと話せない、文法も難しいものをどんどん覚えないと話せないと思っているのであれば、まずその考え方を変えて下さい。
この考え方が変わらない限り、単語をとにかく覚える、文法も次々と学ぶという知識偏重の勉強のスタイルは変わりません。
勉強してわかるけどしていない&まだできないことをやる
まず、あなたは以下の質問に対し自信を持って、はい!と答えられますか?
学んだ初級の単語や文法を完全に理解し使いこなせていますか?
この質問ですが、私自身も自信を持って、はい!と答えられません。
韓国語を始めて23年経ちますが、未だに完全に理解も使いこなせてもいないです。
勉強と言うと、新しいことを次々と学ぶ、知識を増やすことにフォーカスをしがちです。
ですが、これは会話に限った話ではないですが、学んだことを定着させ、会話など実践で使えるようになるには、勉強してわかるけどしていない&まだできないことにフォーカスして取り組まなければならないです。
具体的に何をどうするのか?ですが、単語の意味も文法も知識としてはわかるけど話せないのであれば、
・テキストの例文をスラスラ読めるまで繰り返し読む
・聞き取った韓国語を自分で言うことができるようにする(パダスギ不要)
・日本語を見ればすぐにそれに対応する韓国語が口からスラスラ出て来る状態にする
・例文で学んだ基本の型をアレンジして自分が使う文を作る
・自分で場面設定して会話文を作り、ひとり会話ができるようにする
・実践の機会を作り実際に使って経験を積む
・「練習→実践→気づきを得る・見直す」のサイクルを繰り返す
これらのことをやればOKです。
そしてこれらのことをこれまで学んできたことで全部やろうと思えばそれなりの時間と手間、根気よく続けることが必要になります。
そのため、新しいことを学ぶ余裕も時間もないです。
新しいことを学んで知識を増やすことは後回しで良いです。
今自分が持っているもので活かせていないものを活かして話せるようになることが最短で話せるようになるためにやるべきことです。
また、初級をある程度使いこなせるようにならなければ、いくらその先の中級や上級の知識習得をしたところで、それらを使いこなすことはできません。
なぜかと言うと、語学習得は積み重ねだからです。
やらなくてよいこと
次に、冒頭の前提条件の元やらなくてよいことを挙げます。
単語学習や文法学習で新しい知識を得ること
これは、今後一切しなくて良いということではなく、初級の知識習得が終わった段階で一旦その知識だけあれば話せるので新しい知識習得は一旦しなくて良いということです。
私達が韓国語を学ぶ目的は知識を増やすことではありません。
確かに、話すためには単語力や文法知識が必要です。
ですが、既に書いた通りどれだけ知識を増やしても、まずは初級レベルの単語や文法を使いこなし話せるようにならなければ、中級以降の知識を得てもそれらの知識を活かすことはできません。
そのため、まずは初級レベルでしっかりと話せるようになることが、その先の知識を活かすためにも優先してすべきことです。
上手く話そうとする
誰しも韓国語をうまく話せるようになりたいと思いますよね。
ですが、韓国語が話せない、まだあまり話せない段階では上手く話そうとしなくて良いです。
なぜかと言うと、できない状態から上手くやろうとすることはハードルが高すぎるからです。
会話に限らずですが、何かしらスキルを身に付ける過程では、全くできない→ひとまずできるようになる→少しずつ上手くなる→だいぶ上手くなる、のような感じで段階があります。
初めから上手くやろうとすることは、「全くできない」から一気に「だいぶ上手くなる」になろうとするようなものです。
高すぎるハードル設定は、やってもできないので挫折する原因にもなります。
漢字語を覚える
韓国語は漢字語が多いから日本人には覚えやすい、だから漢字語を増やせば単語数を増やせるという話はあなたも聞いたことがあるのではないでしょうか。
ですが既に書いた通り、会話は単語数が多いからできるのではなく、持っている単語力を使い文法知識を活かして活用できるようになり、それを即座に口から出せる状態になることによってできるようになります。
漢字語が覚えやすいからと言って良く使うわけではありません。
漢字語が覚えやすいから覚えるのではなく、固有語でも漢字語でも覚えるべきものはよく使う単語です。
そのため、単語数を増やす目的で漢字語を取り立てて覚えることはやらなくて良いです。
日本人はたまたま漢字が分かるため、固有語と漢字語を分けていますが、漢字が分からない国の人はそもそもこういう分け方はせずに使う物から覚えています。
私自身も経験上分ける必要はないと考えています。
ことわざ、四字熟語を覚える
これは日本語であなたが普段話していることを考えてみてください。
あなたはどれだけことわざや四字熟語を使って会話をしていますか?
もしあなたが、ことわざや四字熟語を良く使って会話をしているのであれば覚えて下さい。
ですが、そうでないのであれば覚えなくて良いです。
日本語でも使わないような言葉や表現は外国語である韓国語でも使いません。
会話自体がまだできないとかうまくできない段階で最初に目指すことは、ことわざや四字熟語を使ったこなれた表現ができるようになることではありません。
多少の不自然さがあったり直接的な言い回しでも、自分の伝えたいことを相手にしっかりと伝え、相手がそれをきちんと理解できてコミュニケーションが成立することです。
試験を受けるのであればこういう知識は必要かもしれませんが、初級レベルを使ってする会話では必要ありません。
こなれた韓国語を話そうとする
これは、先の項目と少し内容的に被りますが、私たちが何気なく日本語で話しているネイティブレベルの日本語をベースにした韓国語を話そうとしないという事です。
また、よくある韓国人が良く使う表現とか流行りの言葉や言い回しといったものも必要ありません。
これらがこなれた韓国語ということです。
外国語として韓国語を学ぶ私たちがまず最初の段階で身に付ける、できるようになるべきものは基本です。
基本あっての応用(こなれた表現)です。
まとめ:話せるようになるために必要なことだけに集中する
ここまで初級韓国語を理解している人が最短で話せるようになるためにやるべきこと&やらなくていいことについて書いてきました。
会話ができるようになるためには、いろいろなことを覚えるのではなく、必要なことにだけに集中し、知っているとか分かるけどできないことをできるようにするだけです。
やるべきことが多いわけではなくとてもシンプルです。
やる必要がないことに時間や労力を掛けるのではなく、本当に必要なことだけに時間や労力を集中的に投下してやれば会話はできるようになります。