【間違いやすい韓国語】「思います」は必ずしも「생각합니다/해요」ではありません!
안녕하세요!
韓国語を少し始めた段階でも気づくと思いますが、韓国語と日本語は文法的にとても似ていて学びやすい言語です。
学生時代に勉強した英語は日本語とはかけ離れた言語なので多くの人が苦労をしたと思いますが、それに比べたら分かりやすいですよね。
そんな日本人にとっては学びやすい韓国語ですが、外国語であることには変わりありません。
どれだけ似ていると言っても、日本語の規則に単に韓国語を当てはめようとしてしまうと不自然な韓国語になってしまいます。
つまり、すべてが直訳ではできないということです。
今回から、これらの直訳できない韓国語について書いていきたいと思います。
初回は、日本語でも良く使う「思います」を取り上げます。
日本語で「思います」を含む例文
「思います」は日本語でも日常的に良く使うと思います。
韓国語で考えてみる前に、まずは日本語で「思います」を含む文をいくつか挙げてみたいと思います。
①銀行に行こうかなと思います。
②韓国に旅行に行きたいと思います。
③一生懸命に勉強しようと思います。
④あした雨が降ると思います。
これらの例文はすべて同じく「思います」を含んでいる文です。
ところで、韓国語で「思う」を辞書で引いたりネットで検索すると「생각하다」が出てくると思います。
では、上で挙げた「思います」を含む文は韓国語にするとすべて「생각합니다/해요」になるのかと言うとそうではないです。
次で、各文を韓国語にするとどうなるのか見ていきます。
韓国語で「思います」をどう表現するか?
日本語の「思います」を韓国語にする場合、すべてを「생각합니다/해요」で表現しようとすると不自然な表現や間違いになります。
この記事の冒頭で書いた通り、韓国語と日本語がどれだけ似ていても全く同じでは当然ありません。
そのため、元になる日本語を見て「思います」だから「생각합니다/해요」と単に置き換えて文を作ることはできません。
①銀行に行こうかと思います。
은행에 갈까 해요. / 가려고 해요.
※「ㄹ/을까 하다」や「(으)려고 하다」で「~しようと思う」という決まった文法があるのに、日本語につられて「行こうか」と「思う」を切り離して「생각합니다/해요」を使ってしまう
②韓国に旅行に行きたいと思います。
한국에 여행가고 싶어요.
※日本語を直訳して「여행가고 싶다고 생각합니다/해요」とすると不自然
「싶다」は「思う」の意味があるので「생각합니다/해요」は不要
「韓国に旅行に行きたいです」と考えて韓国語にする
③一生懸命に勉強しようと思います。
열심히 공부하겠어요. / 공부하려고 해요.
※「勉強しようと思う」意志なので「~겠」を使えば自然
もしくは「~しようと思う」計画のニュアンスなら「(으)려고 하다」
④あした雨が降ると思います。
내일 비가 올 거예요. / 올 것 같아요. / 오겠어요.
※この場合の「思います」のニュアンスは「予測」なので自分で「思う」とはニュアンスが違うから「생각합니다/해요」だと不自然
このように、日本語ではすべてひとつの「思います」で表現できても、韓国語でも同じように「생각합니다/해요」で対応できるわけではありません。
自然な表現を身に付けるためには?
上記の例で挙げた通り、日本語で「思います」とひとつで表現できるものでも、韓国語ではそのようになりません。
それは日本語の「思います」のニュアンスがひとつではなく、いくつかの意味合いを持っているからです。
私たちは、「思います」と書いたり話したりしていても状況により意味合いは区別して理解しています。
意味合いによる単語の区分けの仕方が日本語と韓国語では同じではないので、文字通りに置き換えることができないということです。
では、自然な韓国語の表現を身に付けるためにはどうすれば良いのか?
1.置き換え思考をしない
くり返しますが、韓国語とは日本語はいくら似ていても同じではありません。
確かに、置き換えでできるものは特に初級段階では多いです。
ですが、置き換えでできるという置き換え思考ですべてやろうとすると、学習の段階が進むにつれ不自然だったり間違った韓国語表現になってしまいます。
そして、ここでは詳しくは触れませんが、会話の難易度を挙げている原因もまた置き換え思考です。
英語でもそうですが、この置き換え思考を手放せない人が話せるようにならない、自然な文を作ることができないんです。
そのため、置き換え思考をしないようにすることが、韓国語に限らず外国語習得する上ではとても大事です。
2.単語を「深い理解」にする
これは別の記事で詳しく触れていますので、ここでは詳しくは書きません。
詳しい説明は以下の記事を参照してください。
ここまでの例文からも分かると思いますが、単語はそれに対しひとつの日本語の意味を覚えて終わる「浅い理解」では使いものになりません。
単語学習は、「思う」であればどのような意味合いで、どんな文で使うのかといったことまで理解する「深い理解」が必要です。
深い理解がないと、「思う」=「생각하다」で置き換えるということが起きてしまうわけです。
単語の勉強の本質は意味の暗記ではありません。
意味を覚えた上で使い方までを理解することです。
3.基本の例文をしっかりと理解する
まずはテキストや教材に出ているシンプルな基本の例文をしっかりと理解しましょう。
つまり、日本語とは違う韓国語表現の特徴や言い回しに慣れるということです。
基本の型をしっかり理解できていない段階で自分で作文をしようとすると日本語に引っ張られて置き換え式の不自然な文を作ってしまいます。
変な癖がついてしまうと後で直すことが大変になります。
他の記事で書いていますが、守破離(真似➡応用➡オリジナル)の3ステップでやればしっかりと文を作れるようになります。
4.韓国語と日本語を比較してその違いに気付く
普段勉強をしている時に、一概には言えませんがだいたい上級レベルやそれ以上の場合を除いては、韓国語を理解する時には日本語を介して理解していると思います。
つまり、文法を勉強しているのであれば、書くか書かないかは関係なく韓国語の例文を日本語に訳すといったことをあなたもしているはずです。
重要なのは、その時に韓国語と日本語を比べてその違いに気付けるかどうかです。
例えば、上で挙げた以下の例文を見てください。
②韓国に旅行に行きたいと思います。
한국에 여행가고 싶어요.
これを見た時に、日本語では「思います」だけど、韓国語では「생각합니다/해요」は使わず、「行きたいと思います」を「가고 싶어요」で表現すれば良いんだな~と気づきを得ているかどうかです。
なぜなら、こういった差が自分が韓国語で文を作り、話すときに間違いやすいポイントだからです。
多くの学習者の方が韓国語を日本語に訳すことをしていると思いますが、単に訳すだけではあまり意味がありません。
これは一例ではありますが、韓国語学習全般に共通する考え方です。
重要なことは、小さなことでも韓国語と日本語の違いをスルーせずに気づけて、自分が使う時に活かせるかどうかです。
まとめ:置き換え思考をせず、まずは日本語の文の意味を考える
ここまで日本語の「思います」を取り上げ、韓国語は必ずしも置き換え式にできるわけではないことについて説明しました。
韓国語は日本語に似ていて置き換えでできる場合も多いため、すべて置き換えでできるものと誤解してしまうかも知れません。
ですが、あくまでも外国語であることには変わりはありません。
日本語を韓国語にする時には、まずは日本語の文の意味を考える習慣をつけてください。
そして、韓国語の勉強をする中で日本語と韓国語の差に注目することです。
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