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韓国語をひとりで話せるようになれる考え方や学習法をお届けします

韓国語を話せるようになるための「使う前提の勉強(単語学習編)」はどうやるの?

안녕하세요.

 

前回の記事では、韓国語を話せるようになる人とならない人を分ける決定的な違いについて書きました。

 

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この記事を見ていない場合は、先にこの記事を見てから今日の記事を読んでもらうとより分かりやすいです。

 

結論を言うと、韓国語を話せるようになる人とならない人を分ける決定的な違いは、韓国語を使う前提で学ぶという意識を持っているかどうかです。

 

とは言え、その使う前提の勉強法が分からない人もいるのではないかと思います。

 

そんなわけで、今回の記事では、韓国語を話せるようになるための「使う前提の勉強(単語学習編)」について具体例を取り上げて書いていきます。

 

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韓国語を使えるようになるとはどういうことか?

本題に入る前に、これをまず大前提として理解している必要があります。

多分言われてみれば当たり前と思うようなことだと思うのですが、念のため確認して欲しいです。


韓国語を使えるようになるとは、自分が学んだ単語や文法、その他の知識を使いこなし自分で表現できるようになることです。


単語の暗記や文法規則を学んで知ることではありません。


確かに、単語を覚えたり文法規則を学ぶことは韓国語習得のひとつとして必要です。

ですが、それは韓国語を使えるようになるために必要な手段であって目的ではないです。

 

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そのため、勉強しているけどなかなか使える韓国語が身に付かないという悩みがある場合、手段が目的になっているということが原因として大きいです。

 

テキストや教材の内容を覚えて終わり、勉強して終わりだと使えるようにはなりません。

 

 

 

使える単語力をつけるための具体的な勉強法

今回の記事では、「使う前提の勉強(単語学習編)」として単語についてだけ書いていきます。

 

まず、個々に具体的なやり方は違っても、単語の勉強と言うと綴りと意味を覚えるということをすると思います。

 

人によっては単語カードや単語帳を作って、綴りと意味を書いているかも知れません。

 

ですが、既に書いた通り覚えて終わり、勉強して終わりだと使えるようにはなりません。

 

このような綴りと意味だけ覚えていく勉強は、単語テストでも受けるのであればそれで十分ですが、単語を使いこなせるようになる勉強ではありません。

 

ここでひとつ例を挙げます。

 

中級の単語例になりますが、챙기다という単語があります。

 

辞書を引くと、取りまとめる、用意する、準備する、取りそろえる、面倒をみる(引用元:k-pedia)といった意味が出て来ます。

 

綴りと意味だけ覚える勉強であれば何度か書いて綴りを覚え、意味も覚えて終わりの勉強になると思います。

 

ですが、その勉強をしただけで、챙기다を使って文を作ることができるでしょうか?

 

밥을 챙겨 먹어야 돼요.(ごはんをきちんと食べなければいけません

우산을 챙겨 가요.(傘を持って行きます

미리 챙겨 두세요.(あらかじめ準備しておいてください

비행기에서 내리시기 전에 모든 소지품을 챙기셨는지 확인해 주시기 바랍니다.

(引用元:Wictionary

(飛行機から降りられる前に所持品を忘れていないか(お忘れ物がないか)確認してください)

 

そして、会話となればそれを話すわけなので、文を自分で作った上でスラスラ話せるようになるでしょうか?

 

恐らく、そのまま置き換え式で使える単語(例:학생)を除き、綴りと意味だけ覚える単語の勉強では文は作れないと思います。

 

特に、챙기다のような使い方の難しい単語は、辞書に載っている意味だけ覚えても使いこなすことはできないはずです。

 

辞書に出ている意味は意味合いであって、例で挙げた文の日本語訳の通り、辞書に載っている意味が文字通り出てくるわけでありません。

 

例文の日本語を見た時に、챙기다を使って文を作るということがピンと思いついて、文を作れれば챙기다の使い方を理解できているということです。

 

そして、その場合は恐らく綴りと意味だけ覚える勉強で終わっていないはずです。

 

 

使う前提の単語学習をするのであれば、

 

①単語と意味と綴りを覚える

②例文からその語の使い方をしっかり学ぶ

③例文をアレンジして自分が使う文を作ってみる

 

これらを順番を踏んでやる必要があります。

 

①しかしていない場合は、使える単語力が身に付きません。

綴りと意味は分かるだけの状態止まりです。

 

②までしている場合、使い方は何となく分かるようになると思います。

ですが、自分で単語を使って文を作れる状態には必ずしもなっていない状態です。

 

③までやると、既に触れた通り、使う前提の単語学習なので使えるようになります。

  

単語の意味を辞書で調べて単語帳を作って綴りと意味だけ書いて終わりでは知識習得で終わってしまい、使える単語力がつかない(受験勉強的な勉強)です。


つまり、浅い理解で終わってしまう勉強ということです。

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上の記事で詳しく説明しているので、ここでは詳しく書きませんが、単語学習のみならず、語学習得は浅い理解では使えるようになりません。

 

単語学習は、綴りと意味の暗記ではなく、使い方を理解し使えるようになるところまでやりましょう。

 

 

 

まとめ:使う前提の勉強は単なる暗記ではない

ここまで見て来たとおり、韓国語を話せるようになる、言い換えると使えるようになるには、使う前提の勉強をする必要があります。

 

そして、それは単なる暗記ではありません。

 

覚えた単語を使いこなし、自分ならどう使うか?という意識を持ち、自分で表現できるようになることです。

 

単なる暗記はひたすら覚えるだけの勉強なので、つまらないし辛いと思います。

ですが、使う前提の勉強は、暗記と違い自分で考えて文を作りだす創造的な勉強です。

 

慣れるまでは大変かも知れませんが、慣れてしまえば単なる暗記と違い楽しい勉強になるし記憶にも残りやすくなります。

 

何よりも使う前提なので使う場面になれば使うことができます。

 

そして、自分が学んだことが使えるようになれば成功体験も積むことができるため、更に勉強して使える韓国語を増やしたいという風に韓国語学習自体も良いスパイラルになっていきます。

 

単なる暗記は、「覚えなきゃ」と自分にプレッシャーを与えたり、「まだ~しか覚えていない」といった欠乏感を伴ったマイナスな感情から来る勉強になってしまうことがあります。

 

こういった感情を持った勉強は義務感でやる勉強で、楽しんでやりたいからやっている勉強にはなりにくいです。

 

韓国語を話せるようになりたい、使えるようになりたいのであれば、使う前提の勉強をぜひ今すぐ始めてください。