韓国語の会話など使えるようになるためには、韓国語の勉強を「使う前提」ですることが大事です!
안녕하세요.
韓国語の勉強をすでにしているあなたは、どんなふうに勉強をしていますか?
細かいやり方は個々に違うと思いますが、大きく見れば単語と文法の勉強を主にしていると思います。
さて、この韓国語の勉強法なのですが、あなたが韓国語を使えるようになりたいと思っているのであれば、そのやり方がポイントになります。
韓国語を話せるようになりたいなど「使えるようになりたい」のであれば、当然使うことを前提にした勉強をしないといけないです。
今回は、韓国語を使えるようになるための「使う前提」の勉強が必要な理由とその具体的な例を挙げます。
使う前提の勉強とは?
まず最初に「使う前提」の勉強とはどういうことなのかについてお話します。
簡単に言えば、あなたが実際に使うとするならどう使うかを考えて、使う形で勉強するということです。
例えば、新しい単語を勉強したとしたら、あなたはその単語を
どんな会話で使いますか?
誰に対して使いますか?
どんな時に使いますか?
こういう風に「自分ならどう使うかな?」という観点を持って勉強するということです。
なぜ「使う前提の勉強」が必要なのか?
上で書いた通り、使えるようになるには「使う前提」の勉強が必要です。
では、なぜ「使う前提」の勉強が必要なのか?
その理由は「使う前提」で勉強することで「自分事」になるからです。
ひとつ例を挙げます。
会社で新しい仕事の説明を受けるとします。
自分を含め数人が、それぞれ担当する違う業務の説明を全て受けるとします。
その時に、自分がしない業務の説明をしっかりと覚えようとしたり、できるようになろうとして聞くでしょうか?
こんなことを思いませんか?
私がするわけじゃないし別に知らなくてもいいや~
別に自分がするわけじゃないから適当に聞いておこう
私なら確実にこんな風に考えます 苦笑💦
自分でやるわけじゃないなら知らなくても支障ないですからね・・・
話を聞いていても「ふ~ん」みたいな感じですよね。
要は、他人事として捉えているということです。
ところが、これが自分がする業務の説明となったらどうでしょうか?
ヤバい!知らないとできないからちゃんと聞いて覚えよう!
あとで自分でできるようにしっかり覚えよう!
こういう風にならないでしょうか?
自分でやるわけなので、知らなければ支障が出ますよね💦
話を「ふ~ん」といい加減に聞いていたらまずいわけです。
要は自分事として捉えているということです。
他人事で「ふ~ん」と自分事で「ちゃんと覚えよう、やろう」と思うのでは全く違いますよね。
だから「使う前提」で勉強して「自分事」として捉えることが大事なんです!
他人事意識と自分事意識
上で挙げた「他人事」として捉えているかと「自分事」として捉えているかは意識の差です。
言い換えると「他人事意識」と「自分事意識」とでも言えますね。
専門用語では「アウェアネス意識」と「リカーシブ意識」と言いますが、その用語は重要ではないです。
このふたつの特徴は以下の通りです。
他人事意識
知識習得が目的
知識だけを集めて満足している感じの状態
自分事意識
行動が目的で、切羽詰まっていて行動をせざるを得ない状態
前の項目の例のように、韓国語の勉強を「知らなくてもいいや~」と思ってしていることはないと思います。
ここでのポイントはどう思って勉強しているかではなく、どちらの意識で勉強しているかということです。
このふたつを比べた時に、どちらができるようになりそうかと考えたら自分事意識ですよね。
行動が目的なので、行動できるように学ぶわけです。
「使う前提」でする自分事意識の勉強法とは?
例えば、あなたが単語の勉強をするとします。
何でも良いのですが、例えば助詞の「을/를:~を、~が」を新しく勉強するとします。
その時に、ひたすら「을/를:~を、~が」だけを何度も繰り返し書いたり、発音したりして勉強していないでしょうか?
これだと使う前提の勉強になっていないんですよね💦
なぜか?
助詞はそれ単独で使うことはなく、前に目的語が来るからです。
日本語で考えてみて下さい。
「~を、~が」だけで使うでしょうか?
使わないですよね。
例えば、外国人が日本語で「~を、~が」の発音をひたすらしているのを見たら、「それじゃあまり意味ないよ」って思わないでしょうか?
じゃあどうするか?
自分事意識で勉強するにはどうすればいいのか?
助詞の前に自分が知っている単語なり使う単語を目的語としておけばOKです!
例えば
한국을 / 김치를
本当の初級者であればまず助詞の前に目的語を置くだけでもいいです。
更に余裕があれば、自分が使う短い文を作ってみます。
한국을 / 김치를 좋아해요.
このように、実際使うであろう形にすることで、また別の重要なことも学べます。
つまり
助詞の選択
을と를のどちらを使うのか?
パッと選択ができるか?
発音ができるか
連音化がきちんとできるか?
話す場合であれば、これらのことをパッとできなければうまく話すことができません。
助詞の場合、略しても通じることもありますが、きちんと使えて略すのと、分からないとかできないから使わないで済ますのとでは話は違います。
韓国語がうまく話せない場合、こういった初級レベルの小さなことを分かっていてもしっかりとできないことも話せない原因のひとつです。
助詞に限った話ではなく、形容詞や動詞も同じです。
動詞「가다:行く」を考えてみても、「가다:行く」をひたすら書いたり発音練習しても、実際その形では使いませんから意味がありません。
これも日本語で考えてみれば、常に「行く」だけ使っているわけではないですよね。
韓国に行きたいです
ソウルに行ったことがあります
一緒に行きましょうか
このように活用させて使います。
ただ、動詞や形容詞など活用するものについては、文法学習との関わりもあるので、その習熟度に合わせて勉強した文法から順番に活用練習をする方が良いです。
いずれにせよ、これらの用言は活用して使えなければ、原形と意味だけひたすら覚えて数を増やしても使えるようにならないので意味がありません。
そのため、話せるようになりたい人には活用練習をしっかりすることを強くおすすめします。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
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自分事意識でする勉強法の実例は、挙げればもっとたくさんありますが挙げきれません。
そのため、あなた自身が今やっている勉強ならどうやったらできるか考えてみて下さい。
どんな方法でやるにしても、「自分ならこの単語や文法をどう使うか?」の観点を基に考えてみて下さい。
まとめ:韓国語を使えるようになりたい人は「自分事意識」で勉強
ここまで「使う前提」でする勉強、つまり「自分事意識」で勉強するについて説明してきました。
あなたの勉強の目的が知識習得ではなく、使えるようになることであれば「自分事意識」で勉強をするようにしてください!