韓国語学習で「わかる」けど「できない」を解消するには?
안녕하세요!
韓国語の勉強をしているあなたは、ひょっとして以下のようなことに当てはまっていないでしょうか?
単語や文法を勉強して覚えたはずなのにうまく使えない
知ってる単語や文法を使って文を思うように作れない
話そうとすると口からすぐに韓国語が出てこない
これらは、要は「わかる」けど「できない」状態です。
他の記事でも何度か触れている通りですが、この「わかる」けど「できない」状態のままで勉強を続けて知識量だけ増やしても「できる」にはなりません。
今回の記事では、韓国語学習で「わかる」けど「できない」を解消するには?について書いていきます。
「わかる」けど「できない」になってしまう原因
まず、「わかる」けど「できない」になってしまう原因は何なのか?ということです。
暗記や覚えることが勉強の目的になってしまっている
別の言い方をすると、教材の内容理解だけの勉強になっていて、それを実際にどう使うかまでを想定した勉強になっていないからということですね。
内容理解の勉強だと、教材に書いてあることをわかればOKということなので、暗記とか覚えたら終わりということに当然なります。
「わかる」と「できる」が別であることを認識できていない
これは、仕事とか他のスキル習得で考えてみると分かりやすいと思います。
例えば、仕事であれば、セールスの手順やトークのコツを教えてもらって知識としては分かっても、セールスがうまくできるかは全く別の話ですよね。
韓国語もこれと全く同じです。
わかることだからと言ってできるわけではありません。
「わかる」けど「できない」を解消するには、まず大前提として「わかる」と「できる」をしっかりと区別して考えることです。
「わかる」けど「できない」を解消する方法
前の項目で書いた通り、「わかる」けど「できない」の状態になってしまうのは、暗記とか覚えることが目的の勉強になってしまっていることと「わかる」と「できる」を区別できていないことが原因です。
学校の定期試験など決まった範囲が試験に出ると分かっているような場合とか、単語テストのように覚えているかどうかだけを試される試験であれば覚える、わかるだけでもいいです。
その理由は、学校や受験などは、学んだ知識を使って自分で「できる」かどうかが重要ではなく、多くの学生や受験生の評価や順位をつけるために知識量を問われるからです。
ですが、会話をするなど使うことが目的の場合は、わかるとか知識量が重要なのではなく「できる」かどうかが重要です。
つまり、教材を使って学ぶ知識は、その先の「できる」ようになるためのベースになるものであって、学校の試験のようにそれをそのまま覚えて答えられれば良いわけではありません。
実践で使えるようになるためには、それを活かして「できる」ようになるところまでやらなければ使える韓国語は身に付かないと言うことです。
そして、それには数多くの練習量をこなすことで慣れていき体得することが必要です。
では、どうすれば「わかる」けど「できない」状態を解消し、「わかる」から「できる」の状態になれるのか?
ここからは具体的な解決方法を挙げていきます。
教材の練習問題を応用しパターン練習をする
どの教材でも単語や文法などの学習内容を説明した後に、その章なり課なりで学習した内容を理解しているか確認するための練習問題があると思います。
ですが、それらの問題は問題数が少なく、それだけやっても「できる」の状態にまでなることは難しいです。
まずは、時間を置いて何回かやってみることは有効ですが、何度もやっていると答えを覚えてしまった状態になってしまうと思います。
そして、練習問題で出ている文だけ理解できても、実際に使う時はそれだけ使うわけではないので、バリエーションが全く足りません。
そこで、やるのがパターン練習です。
パターン練習とは、決まった型を使い、単語を入れ替えたり文を少しアレンジする練習を数多くこなし慣れるための練習です。
私たちは、何かを習得する時に一回でとか数回ではできるようにはなりません。
そのため、何度も繰り返すことで慣れて、体に染み込ませるようにして体得していくことが必要です。
実例を挙げますが、どのレベルの人にも分かりやすいように初級でまず初めに出てくるものにします。
初級の初めに出てくる文法で「~은/는~입니다/입니까?」があります。
そして、練習問題でも「~」に入る単語がいくつか挙げてあって練習するような問題があると思います。
この文法と一緒に出てくるのが、「~」に当てはまる、人、職業、身分などの単語です。
新出単語として、その文法と相性の良い単語、例えば、私、父、母、学生、医者、公務員など他にもたくさん出ているはずです。
これらの単語と文法を組み合わせて、数多くのパターンの文を作る練習をできる限りやります。
組み合わせを変えればかなりの数の文を作ることができると思うので、練習問題だけでは足りない練習量を多くこなすことができます。
初めは、「~은/는~입니다」で作って、その後「~은/는~입니까?」、さらに簡単な会話を作れば嫌でも覚えられるくらいの練習量になります。
このパターン練習は私が英語と韓国語を話せるようになるためにやったコアとなる勉強法です。
これをしっかりとやることで、かなりな練習量を自然にこなすことになるため、単語も文法も覚えようと頑張らなくてもやりながら勝手に覚えている状態になります。
単語を覚えるとか文法を使えるようになることは、気合いを入れたり、覚えようと思っても思うようにできません。
そのため、気合いとか思いでできるようになろうとするのではなく勉強の仕組みを作ることで出来るようになる工夫をするということですね。
そして、他の記事でも触れた通り、単語と文法は切り離せない関係で常にセットで学ぶ方が学習効率が高いです。
パターン練習を基に自分が使う文を作る
韓国語を使うのは、言うまでもないですが韓国語を勉強しているあなた自身です。
初めの段階では、教材に出ている例文を基本の型として定着させるためにそのまま覚えることは大事です。
ですが、それはあくまでも例であって、挨拶など決まったフレーズ以外は、あなたがそのまま使える文ではないことがほとんどです。
そのため、基本の型を学んだ後は、それを基に自分が使う文にアレンジして自分が言える文を増やしていくことをしましょう。
例えば、例文では「저는 학생입니다.(私は学生です)」とあったとします。
でも、あなたが既に社会人で学生でないのであれば、これだけをひたすら練習して言えてもあなたが使うことはありません。
そのため、基本の型を応用し自分のことに言い換えて「저는 회사원입니다.(私は会社員です)」を言えるようになるということが必要になりますね。
「私」を他の人に変えれば、また別の文を多く作ることができるので、練習量もバラエティも増えて言えることも増えます。
これは、どの文法事項の学習にも応用できます。
他の例も挙げます。
「~을/를 좋하해요.(~が好きです)」の文法で「저는 매운 음식을 좋아해요.(私は辛い食べ物が好きです)」という例文があったとします。
あなたが、辛い食べ物が好きならこの文をそのまま使えます。
ですが、もしそうでないのならこの文を使うことはないので、「매운 음식」を好きな物に変えるとか、「好きではありません」に変えればいいですね。
そしてこの場合も、好きな食べ物なり、物なり色々な単語を入れ替えて文をたくさん作れば、単語も覚えながら自分のことも言えるようになります。
このようにして、パターン練習から更に応用して自分の言えることを少しずつ増やしていき、それを何度も繰り返し自分で言ってみることで会話もできるようになります。
まとめ:学んだ知識を活用して練習量をこなす
「わかる」けど「できない」を解消するには、「わかる」ことを「できる」ようにするために練習量をこなし体得することです。
話せるようになるために、別に特別な方法やテクニックが必要なわけではありません。
学んだことをできるようになるために、練習を何度もするという至ってシンプルな方法です。
いろいろな教材を使ってやる必要はないです。
手持ちの教材の内容をまず理解し、それを応用して色々なパターンで文を作り、それを言えるようになれば会話はできます。
勉強法と言う名の、練習量をできるだけ減らす、ショートカットする、直ぐに結果が出る方法やテクニックを探すのではなく、この手間を惜しまずやれるかどうかだけの話です。
自分の目標や目的と関係ないムダな勉強をする必要はないです。
ですが、必要なことは省くことはできないし、そこに労力と時間を充ててする必要があります。
「わかる」けど「できない」ことが悩みであれば、あなたが既に勉強して「わかる」ことを「できる」ようになるために、コツコツと練習量を毎日こなしてみてください。