韓国語学習で新年の目標設定の前にコレやっていますか?
새해 복 많이 받으세요.
新年を迎え多くの人が新年の抱負や今年やることを目標設定として決めるのではないでしょうか。
韓国語の勉強でも、新年だからということではなく目標設定をすることはとても大事です。
目標設定をしていない=自分がどうなりたいのかを決めていないということなので、何となく目の前にある教材をこなすだけの勉強になってしまうからです。
ですが、目標設定よりも前に必ずやって欲しいことがあります。
今回の記事では、目標設定の前にすべきことについて書いていきます。
まずは現状把握
結論から先に言うと、目標設定の前にすべきことは現状把握です。
今の自分がどういう状態かを見直すということですね。
韓国語習得をするには、目標に対し自分は今どういう状態、別の言い方をすれば、今どこにいるのかをまず把握し、それを基に目標達成までにすべきことを知る必要があります。
これをせずに新しいテキストを買って来て始めてみたり、何となくやることを決めてやっても効果的な勉強にはなりません。
例えるならば、どこが具合が悪いとしたら、どこが具合が悪いのか、どの程度悪いのか、良くなるためにどういう治療をすれば良いのかなどから始めるはずです。
これなしに、効くかどうかも分からない薬をとりあえず飲むとか治療を何となく受けることはないですよね。
これをやってしまうと、時間やお金がムダになったり、最悪、状態が悪くなってしまうこともあり得ますね。
これと同じことが韓国語習得でも言えます。
具体的に見直すことは?
では、現状把握で見直すチェック項目はどんなことがあるのか具体的に挙げてみます。
自分がうまくできることとできないことは?
これは韓国語の勉強での自分の傾向の把握ですね。
これは人によって違うと思いますので、あなた自身はどうなのか見直しをしてみてください。
比較的うまくできるとかスムーズにできることには時間や労力をかける必要はないですが、できないことには逆に時間と労力をかける必要があります。
例えば私の場合、音の認識から発音や音読は比較的スムーズにできますが、年のせいもあるのか記憶力はかなり落ちました。
そのため、単語の綴りや意味を覚える事は何度も繰り返しやらないと身に付きません。
更にもっと細かく見て行くと、例えば単語であれば、自分が覚えにくい単語の傾向なんかもあったりします。
こういうものを把握できると、そこに注意を向けて勉強なり練習すれば良いので効率的に学ぶことができます。
効果がなかった考え方や勉強法はないか?
去年まで自分が良いと信じてきたことや勉強法で効果がなかったことがないか見直してみてください。
残念ながら、それらの考え方や勉強法を手放さない限り今年が終わる頃にもまた同じ結果になっています。
これも病気の例で考えると分かりやすいです。
自分が効果があると信じて飲み続けてきたけど、効果がなかった薬をいつまでも飲み続けるでしょうか?
これまで飲み続けて既に効果がないと分かっているのであれば、その薬を飲み続けるのではなく効果がある薬に変えるべきですよね。
話を韓国語学習に戻しますが、去年もし思っているようにいかなかった、望む結果が得られなかったのであれば、新しい考え方や勉強法に変える必要があります。
ところが、私たちはどうしても自分が慣れ親しんだものを、それが合っているか合っていないかに関係なく手放せない、やればやるほどそれに執着してしまう傾向があります。
よくコンフォートゾーンと言われますが、ここから抜け出さない限りはずっと同じことの繰り返しになります。
自分が良いと信じてやっていたけれども結果に結びつかなかったことを手放し、新しい、自分が信じていたことと違うことを取り入れられるか?
これが、今年成果を出せるかどうか否かの分かれ目になります。
学んだことが「わかる」ではなく「できる」になっているか?
これはもう繰り返し何度もお伝えしていますが、あなたが韓国語を使えるようになりたいと思って勉強しているのであれば、これを必ずチェックしてください。
「わかる」止まりの勉強は知識習得が目的になっています。
例えば
単語の意味は分かって言える
文法の説明は理解している
発音変化の規則を暗記している
これらは「わかる」止まりの知識です。
そうではなく
単語の意味を理解した上で活用させ(用言)使うことができる
文法の知識を基に自分で文を作ることができる
完璧ではなくても最低限通じる程度には発音できる
これが「できる」になっている状態ですね。
目標達成に必要な勉強に絞って勉強しているか?
私たちは忙しい毎日の中で限られた時間と労力を使い外国語である韓国語を学んでいます。
そのため、手広く、しかも深く学ぶ時間や労力はありません。
あなたは去年自分にとって必要ない勉強をしていなかったでしょうか?
あれこれと何でもやろうとすると、ひとつひとつの勉強にどうしても手が回らなくなり半端な勉強になります。
私達は学校教育や受験の影響で、たくさん覚えて知識量を増やすことが勉強だと刷り込まれています。
ですが、知識は必要な分だけあればひとまずそれで十分です。
どれだけ知識を増やしても使わない、使えなければないのと変わりません。
これは、私自身が英語で身を以て痛い思いをしているのでハッキリと言えます。
私は使わない知識を覚えることにムダな時間と労力、そしてお金をつぎ込みました。
その結果どうなったかと言えば、試験は合格できる、知識だけは人一倍ある、だけど話せない自分です。
時間と労力を掛け、苦労して学んだ知識は、仕事でもプライベートでも使わないものが正直多いです。
あなたも単語を覚えることをしていると思いますが、その単語ひとつを覚えるにもそれなりの時間や労力をかけていると思います。
そうしてやっと覚えた単語を結局使わずじまいになってしまえば、それは宝の持ち腐れ、そこに掛けた時間と労力がもったいなくないでしょうか?
目標達成のためにあなたにとって必要な勉強は何でしょうか?
それを見直してみて下さい。
「なぜ」その勉強をしているのかを理解しているか?
韓国語の勉強でもいろいろすることがあると思います。
また、個々にやり方があると思います。
それらの自分がしている勉強について
なぜそれをしているのか?
なぜそのやり方でしているのか?
このなぜを理解してやっているかどうか見直してみてください。
多くの人が、何をどうやってするのかを知りたいと思っていると思います。
ですが、それよりももっと重要なことがなぜです。
このなぜが分かるからこそ何をどのようにすれば良いのかも見えてくるからです。
私は、韓国語は活用を使いこなせるようになることが重要であるということを過去の記事や本の中でもお伝えしています。
なぜなのか?
韓国語は活用する言語で、用言は必ず活用させて使います。
そのため、活用ができなければ自分の伝えたいことを伝えることができないからです。
この理由から、何をどうやってすれば良いのかと言うと、
活用練習によって、スラスラと活用が口から出てくる状態になるまで繰り返し練習することです。
このように、なぜが分かれば何をどのようにするかも見えてきます。
同様に
なぜ単語学習(※暗記ではない)をするのか?
なぜ文法を学ぶ必要があるのか?
なぜ音読練習をするのか?
その他、あなたがしている勉強について見直してみて下さい。
まとめ:現状把握ありきの目標設定をする
ここまで書いてきた通り、目標設定をするにはまずは自分の現状把握をしましょう。
自分が今どういう状態なのか分からずに、目標設定だけしても正しい目標設定ができません。
新年を機にまずは自分自身に向き合って内観することをぜひしてみて下さい。
自分が何をどうするべきなのかは、外ではなく自分の中に答えがあります。