あなたが思う「ペラペラ話せる」ってどういうこと?
안녕하세요.
韓国語に限らずですが、英語でも良く「ペラペラ話せる」という表現で、その言葉を流暢に話せる状態を表すことが多いと思います。
そして、会話ができるようになりたい人は、恐らくこの言葉に反応すると思いますし、できればそうなりたいと思うのではないでしょうか。
ところで、この「ペラペラ話せる」ですが、あなたはどういうことだと思いますか。
言い換えると、あなたが想定している「ペラペラ話せる」状態とは具体的に言語化するとどういうことでしょうか。
韓国人と同じレベルで話せることでしょうか?
それとも
考えなくても韓国語がスラスラと出てくることでしょうか?
もしくは
自分の伝えたいことを伝えることができることでしょうか?
他にも、あなたが想像する「ペラペラ話せる」状態があるかもしれません。
今回の記事は、この「ペラペラ話せる」ということについて、韓国語を話せるようになりたいと思っているあなたに一度考えてもらうきっかけにしてもらいたい目的で書いています。
なお、記事内で動画を挙げますが、多くの人が知っている2PMのニックンともう一人別の人が英語を話している動画です。
自分は韓国語を話せるようになりたいから英語は関係ないと思うかも知れません。
ですが、今回の話は何語なのかは関係がなく、会話習得をする上で重要な本質的な話です。
記事を読みながら、全部ではなく一部で良いので動画も見て考えてみて欲しいです。
- 自分自身の「ペラペラ話せる状態」をまず決める
- ネイティブレベルと非ネイティブの比較
- 「ペラペラ=ネイティブレベル」では必ずしもない
- 非ネイティブとしてペラペラにはなれる
- 非ネイティブとしてペラペラになる方法はなった人が知っている
自分自身の「ペラペラ話せる状態」をまず決める
冒頭でも触れた通り、あなたは自分なりの「ペラペラ話せる状態」を設定、把握できているでしょうか。
世間的には、英語であれば英語を話すネイティブ、韓国語であれば韓国人のように話せることが「ペラペラ話せる状態」であることが暗黙の了解のように私は感じます。
言い換えると、そういう刷り込みをされています。
英語では、ネイティブ至上主義という言葉で良く表現されますが、ネイティブのようになることが大事、ゴールだという考え方です。
ですが、実際は「ペラペラ話せる」状態は必ずしもネイティブのように話せる状態である必要はないです。
こんなことを言うと、韓国語であれば韓国人のように話せなければペラペラじゃないでしょ?と思う人もいるかも知れませんね。
ですが、決してそんなことはありません。
次の項目では、英語ですが、ネイティブレベルであるニックンと留学せずに流暢に話せるようになっている非ネイティブの動画を挙げます。
ネイティブレベルと非ネイティブの比較
今回の動画は、私がタイ語関係の動画を見ている時にたまたま見つけた動画です。
タイの芸能人やスポーツ選手など有名な人で英語が話せる人がゲスト出演して、ゲスト自身の話や英語をどうやって習得したのかなど話している番組です。
同じ国籍の人で比較した方が母語の違いによる差や不公平さが出ないのでどちらも同じ番組に出演しているタイ人を選びました。
ネイティブレベル
まずは、多くの人が知っているであろう2PMのニックンです。
彼の第一言語はタイ語だそうですが、幼少期に英語が話される環境で育ったためバイリンガルです。
非ネイティブ
次はタイの俳優、歌手、モデル、MCをしているTAYです。
彼はタイ生まれでタイ育ち、留学は一度もしたことがなくタイ国内で普通の学校に通って英語を話せるようになった人です。
15:00あたりからたくさん話しているのでそこを見てもらうと分かりやすいです。
「ペラペラ=ネイティブレベル」では必ずしもない
2人の動画を見てどう感じたかは個人差があると思います。
ニックンはバイリンガルなので、英語がうまいのは言うまでもありません。
一方で、TAYの英語はネイティブレベルではありませんがどうでしょうか。
ニックンと比べるとやはり流暢さや発音の正確さは劣るとは言え、かなり流暢、ペラペラと言えるレベルで英語を駆使していると私は感じます。
たまに言葉が出てこないとか、小さな間違いはあります。
表現も必ずしもネイティブのようなこなれた言い回しを使いこなしているわけではありません。
ですが、自分が持っている英語力をしっかりと使いこなし、約45分の枠の番組で、相手の言っていることをしっかり理解し、英語を話し続けられていることは本当にすごいと思います。
全体としてみるとハイレベルな会話力です。
私自身は日本国内で英語を学んだ後留学しましたが、上級の中でした。
彼は語学学校だと恐らく上級の中から上くらいだと思います。
確かに彼は優秀なので、英語以前に基本的な学習能力が高いというのは無視できないかも知れません。
とは言え、東大レベルの人がみな簡単に英語をペラペラ話せるわけではありません。
相当な練習量をこなしたと想像しますし、日常的にある程度話していないと自国にいてこのレベルはキープできないだろうと思います。
非ネイティブとしてペラペラにはなれる
自分がなりたい理想のペラペラの状態は個々に差があると思いますし、繰り返しになりますが、自分で決めれば良いと思います。
ただ、ひとつ忘れてはいけない事実があります。
それは、大人になって学習を始める場合、外国語として学ぶためネイティブとは違うということです。
ネイティブと非ネイティブという区分けがあることからも、このふたつは違うということが分かると思います。
それを踏まえた上で、ネイティブレベルを目指すということであれば、それはそれでOKです。
ですが実際、ペラペラになりたいと口で言うことは簡単ですが、非ネイティブでペラペラになることですらそう簡単ではなく、それなりの練習量と会話経験が必要です。
これは、それなりのレベルに到達していないと感覚的に分からないかも知れません。
ですが、非ネイティブレベルでペラペラになることは日本にいても可能です。
それは上で挙げたTAYの動画の通りです。
非ネイティブとしてペラペラになるには、難しいことをしなければならないわけではありません。
むしろ単純で簡単、つまらないと思うことでもいかにして継続して習慣化し磨きをかけていけるかどうかです。
また、ニックンにしろTAYにしろ、一部を除き、基本的に難しい単語や文法を使って話していません。
このことから、会話は難しいことを話さなくても通じることが分かります。
非ネイティブとしてペラペラになる方法はなった人が知っている
もしあなたがネイティブのようになるのではなく、非ネイティブとしてペラペラになりたいのであれば、そうなった人から方法を学んで下さい。
ネイティブはその言葉をネイティブとして使える能力は高いですが、ネイティブなのでそうなる方法は知りません。
言うまでもないですが、ネイティブは勉強して話せるようになったわけではないからです。
それは、私たちが日本語を勉強して話せるようになったわけではないので、ペラペラになる方法を教えられないのと同じことです。
私自身は英語、韓国語を習得して来ました。
両言語とも、試験で試される知識面、また会話も仕事や大学で使える上級レベルに一応なることができました。
その経験から韓国語の場合、非ネイティブとして流暢に話せるようになるために必要なことは以下のことだと思っています。
✓韓国語を学ぶ目的の明確な言語化
✓基本を徹底し使いこなせるようになる
✓「守(真似)破(アレンジ)離(オリジナル)」の順番を守って学ぶ
✓活用を自由自在に操れるようになる
✓今既に持っている単語力と文法知識を最大化して話す
✓繰り返しできるまで練習する
これらはどれも難しいことではなくシンプルなことです。
これらをしっかりと実践したことで流暢に話せるようになりました。
そして、ニックンもTAYも動画の中で次のことを言っていました。
(初めから)完璧な人なんかいない
自信(勇気)を持って話せばいい
ただ練習を続けるのみ
勉強法や練習法も大事ではあるんですが、やはり話せるようになる人はこの話せるようになるマインドセットをしっかりとベースとして持っています。
ぜひ参考にしてみてください。