韓国語を話せるようになるための「使う前提の勉強(文法編)」はどうやるの?
안녕하세요.
前回の記事では、韓国語を話せるようになるための「使う前提の勉強(単語学習編)」について書きました。
韓国語を話せるようになるためには、使う前提の勉強をする必要があります。
これは文法学習でもまったく同じことで、文法の規則を学ぶとか覚えるだけで勉強を終わってしまうと、単なる知識習得(受験勉強的な勉強)で終わってしまいます。
今回の記事では、韓国語を話せるようになるための「使う前提の勉強(文法編)」について書いていきます。
韓国語を使えるようになるとはどういうことか?
本題に入る前に、これをまず大前提として理解している必要があります。
多分言われてみれば当たり前と思うようなことだと思うのですが、念のため確認して欲しいです。
韓国語を使えるようになるとは、自分が学んだ単語や文法、その他の知識を使いこなし自分で表現できるようになることです。
単語の暗記や文法を学んで知ることではありません。
確かに、単語を覚えたり文法規則を学ぶことは韓国語習得のひとつとして必要です。
ですが、それは韓国語を使えるようになるために必要な手段であって目的ではないです。
そのため、勉強しているけどなかなか使える韓国語が身に付かないという悩みがある場合、手段が目的になっているということが原因として大きいです。
テキストや教材の内容を覚えて終わり、勉強して終わりだと、どれだけやっても使えるようにはなりません。
使える文法力とは「活用を使いこなせる」こと
まず、個々に具体的なやり方は違っても、文法の勉強と言うと、要点や具体的な例文をノートにまとめたり、練習問題をすると思います。
ですが、既に書いた通り覚えて終わり、勉強して終わりだと、どれだけやっても使えるようにはなりません。
料理で例えるなら、レシピをたくさん覚えても料理が出来上がるわけではないのと同じことです。
学んだ文法知識を活かして自分で文を作り表現できるようにならなければ、使える文法力にはなりません。
私たちが学んでいる文法とは、言い換えると韓国語の活用ルールです。
多くの時間を掛けてあなたは文法を学んでいると思いますが、それだけ時間を掛けて学んでいるということはつまり、重要、韓国語習得の根幹部分であるということです。
韓国語習得では活用が8割、控えめに言っても7割です。
活用の重要性については過去にも説明しています。
そのため、韓国語を話せるようになるためには、活用をいかに攻略できるかが鍵になります。
具体的にどのような勉強をしているかは個々に違ったり、それぞれ全く違う勉強法をしているように見えるかもしれません。
ですが、話せるようになっている人がやっている勉強は突き詰めれば(=枝葉末節をそぎ落とした本質は)活用練習です。
言い換えると、活用がスムーズに口から出てくる状態になっているということです。
くどいようですが、重要なのは文法の規則そのものを暗記することではなく、それを使えるようになることです。
使う前提の文法学習のやりかた
ここからは、学んだ文法を使えるようになるための勉強法について書きます。
前の項目で活用が韓国語習得のカギになると書きましたが、以下の方法を通して活用をしっかりとマスターしていくということです。
守破離で勉強と練習をする
まず、話せるようになることに限らず、韓国語の含め何かしらの技能習得するために必要な考え方が守破離(しゅはり)です。
守破離については詳しく過去の記事で書いてあるので、参照してください。
簡単に言うと、真似→応用→オリジナルの3ステップで練習するということです。
では、これを文法学習に当てはめてみます。
1.シンプルな例文を基本の型としてしっかり身に付ける(守)
何事もそうですが、まずは素直に真似してできるようになることが大事です。
テキストに出ているシンプルな例文を基本の型としてしっかり身に付けます。
韓国語の基本の型を身に付けないと、自分の日本語を基にした不自然な韓国語になります。
このクセがついてしまうと後々直すのが大変なので、初めの段階でしっかり韓国語の型、特徴を身に付けましょう。
また、基本が身に付いていないと、このあとの応用、オリジナルができるようになりません。
2.基本の型にアレンジを加える(破)
基本の型をまず覚えることは大事です。
ですが、その例文を自分がそのまま使えるということはあいさつや決まり文句のような定型表現以外はほとんどありません。
そのため、話すなど使えるようになることが前提の学習であれば、それを自分が使える表現に変える必要があります。
そこで、基本の型に語句を追加、入れ替えるすることで別の表現を作り、表現を増やしていきます。
この段階では、基本の型に少しだけ手を加える応用です。
ひとつの基になる文から多くの文を作りだすという発想です。
この発想を持つと、あれもこれも覚えなきゃということがなくなります。
フレーズ集の暗記の場合だと、いろいろな文をひとつひとつ増やしていくという発想だと思いますが逆です。
先に触れた枝葉末節をそぎ落とした本質さえしっかり身に付いていれば、自分でどんどん文を作りだせます。
料理で例えると、ポークカレー、ビーフカレー、シーフードカレーなどそれぞれのカレーの作り方を別と捉えて覚えるのではなく、基本のカレーの作り方だけ覚えて、材料を変えることでそれぞれのカレーを作れるという感じです。
フレーズ集を片っ端から暗記していくといった方法は、この例でいくと、個々のカレーの作り方を全部別々で覚えていくという感覚ですね。
だから、覚えることが多くなって大変になるわけです。
そして、フレーズを単に暗記するだけでは、自分の作文力がつきません。
3.自分のオリジナルで文を作る(離)
基礎がしっかりと身に付き、応用の経験をしっかりと積んでいればオリジナルで文を作ることができるようになっています。
この段階で初めて、一から自分で文を作ります。
作る文は自分が使うことを想定して、自分の今の韓国語で確実にできる文を作ることがポイントです。
足りないものを補ってするのではなく、まずは既にあるものを使いこなすことを考えます。
この発想がないと、常に足りないという欠乏感からどんどん知識を増やす勉強になってしまい、そこに時間と労力が取られ練習ができないです。
その結果、知識だけは増えたけどできるようにならないになってしまいます。
また、実際に会話をする場面を考えてみてください。
会話は、会話をする時点での自分の韓国語能力を使ってするしかないです。
読解や作文のように分からなくても調べながらやるとか、リスニング練習のように聞き直すことはできません。
そのため、分からないことを補って話そうとするのではなく、あるもので何とかするという発想がないと話せません。
ひょっとすると、自分の今の単語力や文法知識では文を作るのは難しいとかできないと思うかも知れません。
ですが、どんな段階であれ自分が既に持っているもので文を作ることはできます。
初めから自分が普段日本語で不自由なく話しているような文を作ることはもちろんできません。
ですが、その時その時で自分ができることをしっかりとできるようになっていけば、段々とできることが増えていきます。
まとめ:活用を身に付け守破離で作文力をつける
単語編でも書いた通り、使えるようになることを目的に学ぶ場合、語学習得の本質は暗記ではありません。
既に触れた通り、韓国語を話せるようになるなど使いこなせるようになるには、活用ができるようになることが絶対に欠かせません。
そして真似→応用→オリジナルの守破離の3ステップの順番でしっかりと自分の作文力をつけていくことです。
この文法を自分ならどんなシチュエーションでどんな会話で使うか?
この意識を常に持って、学んだ文法(活用)をしっかりと使えるようになることが話せるようになるために必要なことです。