【よくある質問】単語と文法のどっちから勉強すればいいのか?
안녕하세요.
今回の記事は初心者や初級者の人向けになりますが、それ以外の人でも単語や文法の勉強の考え方で参考になるかもしれません。
韓国語の勉強について、何をどの順番で勉強すれば良いのか?といった質問が来ることがあります。
その中で、今回のタイトル通り単語と文法のどっちから勉強すればいいのか?について今回は書いていきます。
結論:単語と文法の勉強は同時にやる
いきなり結論ですが、単語と文法の勉強は同時にやります。
なぜかと言うと、このふたつはお互いに密接に関係しているので切り離せないからです。
なぜ単語と文法の勉強は同時でやるのか?
この説明をするのに料理を例に出すと分かりやすと思うので料理で例えてみます。
例えば、料理をしたことがない人がカレーを作るとします。
そうすると、材料はもちろん必要だし、レシピも必要です。
材料だけいくら揃っていても作り方が分からなければ作れないし、レシピだけあっても材料がなければ作れません。
このふたつが揃って初めてカレーを作ることができます。
韓国語学習に話を戻すと、材料が単語、レシピが文法に該当します。
単語を覚えながら文法を学び、活用する単語であればどのように活用するのか分かるようにならなければ文を理解したり作ることができません。
なので、単語と文法を同時に学んでいく必要があるということです。
韓国語に限らず、英語でもまず単語を覚えることからと言っている人もいます。
文は単語で出来ているから単語をたくさん覚えれば意味が分かる、というものです。
確かに、文を理解するには単語の意味が分かる必要があります。
そして、名詞や代名詞など活用のない単語は覚えれば意味が理解できます。
ですが、形容詞や動詞など活用する語は活用できなければ使えないし、活用された形で出てくるため見ても分からないので、ひたすら単語だけ覚えて数を増やしても意味がないです。
例えば、
놀다
공원에서 놉니다.
공원에서 놀아 주세요.
듣다
음악을 듣고 있어요.
음악을 들어요.
これらの文で、もし文法を一切勉強しないでひとまず単語だけ覚えたとします。
놀다、공원、을、에서、음악、듣다とそれぞれの単語を意味だけ覚えて、上の文を見て意味が分かるのは活用しない공원、을、에서、음악だけです。
太字の活用した部分は、どのような規則で単語が活用するのかの文法知識がなければ意味が理解できません。
動詞の部分は活用して形が変わりますので、上記の例のような不規則変化しない語でもやはり文法が全く分からなければ意味が理解できません。
文法を勉強して、その文法知識を基にした活用練習を繰り返しすることで使える単語力が付きます。
↓活用練習の詳しい方法はこちらで確認↓
逆に、文法だけひたすら勉強しても、その学んだ文法知識を実際に使うための単語がなければ、文法を勉強する意味がないです。
単に規則を覚えて終わりの意味のない、使い物にならない勉強になってしまいます。
どうやって単語と文法の勉強を同時にするのか?
では、どうやって単語と文法の勉強を同時にすれば良いのかですが、一冊で一通り学ぶことができる総合書を使って勉強します。
総合書にはそれぞれの課なり章なりで新しい単語と文法を学ぶ構成になっています。
そこで出てくる単語をしっかりと覚え、文法も理解し、さらにそれを実際に練習問題をやったり、そこで出てきた単語と文法を使って活用してみることでできるようになることです。
上で触れた通り、単語は意味だけ覚えて数を増やしても意味がありません。
なので、初心者や初級の人は別で単語集を使って単語数を無理して増やす必要はないです。
それよりも、メインのテキストで出てくる単語を意味だけ覚えるのではなく、学んだ文法知識を使って活用できるようになり、作文したり話したりできるようになるまでにすることの方が大事です。
多くの学習者が、勉強しているのに話せるようになっていない原因のひとつが、学んだことができるようになっていない状態で新しいことを学ぶことを進めてしまい、知識はあって分かってはいるけどできない状態だからです。
メインのテキストで出てくる単語だけでも結構な数があるので、そこにプラスして単語集の単語も覚えることは負荷のかかった勉強になります。
できるのであればするなとは言いませんが、無理して勉強しても身に付かず、思うように覚えられないことで勉強のやる気が落ちる原因にもなります。
どうやって勉強するかは個人の選択になりますが、現実的に考えて実行が難しい無理な勉強はしない方が良いですね。
まとめ:単語と文法はセットで学ぶ
ここまで書いてきた通りですが、単語と文法は切り離して考えるのではなくセットで学んでください。
実は、この切り離して考えないというのは単語と文法に限った話ではなく、韓国語学習全体としても同じです。
いずれにせよ、単語だけ一気にひとまず数を増やすとか、ひとまず文法だけやるといったバランスの悪い勉強はしないようにしてください。