韓国語リスニングが苦手を克服するための練習法
안녕하세요.
韓国語に限らず外国語の習得をすることは私達にとってはチャレンジですよね。
韓国語は日本語といくら似ているとは言ってもやはり外国語なので、それなりに勉強や練習をしなければ習得はできません。
さて、韓国語学習とひと口に言っても単語や文法の勉強、発音や音読練習、作文、そしてリスニングなどやることはひとつではありません。
これらすべてを少しずつできるようになっていくことで総合的な韓国語力がつき使える状態になります。
これらの学習項目は、人により得意不得意があると思いますが、リスニングがなかなかできるようにならないと悩む人もいるのではないかと思います。
今回の記事では、リスニングが苦手を克服するための練習法について書いていきます。
実は私自身は無意識的にしていたことなんです💦
ですが、今回、この記事を書くにあたり明確に意識化してまとめてみました。
やりがちな間違ったリスニング練習法
まず、練習法を書く前にリスニングをつけるためについついやってしまうやりがちな間違った練習法について書きます。
聞き流し
リスニングとして聞き流しというのが世に出回っていますが、これはNGですね。
なぜかというと聞き流しは文字通り、流すだけだからです。
リスニングをして理解をするためには、意識を向けなければならず、流してしまってはいけないです。
日本語だと意識を向けなくても耳に入ってくることはあると思います。
ですが、外国語である韓国語は意識を向けなければ耳に入ってこないし、その先にある内容理解はまずできないはずです。
とにかくたくさん聞く
リスニングができるようになるためには韓国語に慣れるようになる必要があるからと、とにかくたくさん聞くというのもやりがちです。
英語でもそうですが、英語のシャワーを浴びるみたいなことですね。
ですが、何でもいいからとにかくたくさん聞くという方法ではリスニング力は付きません。
それは、例えば他の外国語で考えてみて下さい。
アラビア語をひたすら聞いているだけで理解できるようになりそうでしょうか?
私の例を挙げると、フィリピンのセブ島に来て現地語を4年以上シャワーのように日々聞いていますが、ほぼ理解できません。
これが実態です。
好きなものを聞く(自分のレベルに合わない物を聞く)
これは、誤解がないように先に話しますが、K-POPが好きな人がK-POPを聞くことが悪いという意味ではありません。
自分の楽しみとして聞く分には全く問題がありません。
また、韓国語がある程度理解できるようになっているのであればOKです。
そうでない場合、リスニング力をつけたいのであれば、自分の現状のレベルに合ったリスニング教材を使うことが必要です。
これは先の項目とも通じる話ですが、分からないものをひたすら聞き続けても理解ができないからです。
これは、実はリスニングに限った話ではなく、勉強してもなかなか成果が出ない人にありがちなパターンです。
どういうことかと言うと、韓国語自体がまだ未熟な状態で韓国語を使って他の何かをしようとしてしまうことです。
韓国語能力を向上させることが目的、最優先であればやりたいことをするより、まず韓国語自体の学習に集中しましょう。
リスニング力をつけるための練習法
ここからは、リスニング力をつけるための練習法について書きます。
まずは、練習を実践するにあたり前提として理解しておくべき点についてです。
リスニングは、音の理解と内容理解があります。
このふたつですが、練習で一度にやろうとするとうまくいきません。
そのため、音(発音とイントネーション)の理解と内容理解は同時にするのではなく分けてすると良いです。
発音、イントネーションだけに集中
まずは、音を捉えられるようになる目的で練習します。
音に耳を慣れさせる感じです。
韓国語の特徴である連音化や発音変化、イントネーションにだけ耳を集中させてリスニングします。
ここを聞き取れないと聞くたびに「これって何の単語だろう?」「一体何を言っているのか分からない」と次の段階の内容理解ができないです。
内容理解
次は、聞き取った音から意味を理解する目的で練習します。
発音とイントネーションが理解できるようになったら、次の段階で今度は内容理解だけに集中します。
先の発音やイントネーションだけ聞き取る段階をしっかりできていれば、連音化や発音変化で音が変わってもどんな単語なのかの予測ができるようになっているはずです。
リスニング練習の手順
先の項目でリスニング力をつけるための練習法について書きました。
ここでは、リスニングの練習法の前の準備段階を含めリスニング練習の手順を書きます。
1.単語と文法の勉強
まずは単語と文法の勉強をして、この後リスニング練習をする文を理解するための知識習得をします。
既に触れた通り、分からないものをいくら聞いても、それは雑音でしかなく理解ができません。
初めに必要な知識を得てリスニングをすれば、知っているものを脳は認識してくれるようになります。
2.音声を聞いてまず発音、音読練習
次は見本の音声を聞いて、まず発音と音読練習をします。
リスニングの練習なのになぜ発音や音読練習から始めるのか?と疑問に思うかもしれません。
その理由は、自分で発音ができないものは聞き取れないからです。
聞いて認識できるようになるには、まず自分が発音してその音を認識している必要があります。
ちなみに発音はや音読は完璧でなくて良いです。
と言うより、韓国人とまったく同じにはなりません。
とは言え、発音と読むスピードはそれなりにできる必要があります。
なぜかと言うと、聞き取る音と自分の発音の差が少ないほど聞き取りやすくなるからです。
また、聞き取るスピードにも慣れていないと聞き取りが難しいため、自分でもある程度スラスラと読める状態になることが必要です。
発音や音読練習をする時には連音化や発音変化に特に注意して練習をします。
連音化や発音変化は、発音規則のような知識を持ちだして頭で理解しようとするのではなく、自分で実際にやって必ず体感して確認することが重要です。
発音変化の説明にある「〇の後に○が来ると○に変化する」ような規則を持ち出しても、実際に自分で発音や音読練習する場合と違い、そこには”音”が伴わないので音の理解になりません。
また、自分が苦手な発音は繰り返し練習して少しずつでもできるようになることですね。
これは既に書いた通り、自分が発音できない音は聞き取りができないからです。
3.リスニング練習
可能であれば速度調整して初めは少しゆっくり目から始めても良いです。
1と2がしっかりと出来ていれば、多少聞き取れない部分があってもほとんどは理解ができる状態になっているはずです。
聞き取りは必ずしも音だけから内容理解をするわけではなく、文法知識を得ることで語順などの予測をつけられるようになり聞き取りをする助けになります。
また、発音練習を通し自分で聞き取る音を認識できているので、まったく知らないものを聞くよりもずっと聞き取れるはずです。
しっかりとリスニングができているようになっていれば、聞いた文を自分で言うことができる状態になります。
そして、リスニング練習をする時には、自分が聞き取れない部分をチェックしてそこを再度音読練習してください。
まとめ:リスニングには下準備が必要
ここまで書いてきた通りリスニングをできるようになるには、いきなりリスニングの練習をするのではなく、まずは知識習得と発音・音読練習をしましょう。
そして、自分のレベルにあったリスニング教材を使ってやることも重要なポイントです。
リスニング練習をしてもうまくいかない時は、自分がまず発音ができるか?聞き取る音声と同じスピードで読めるようになっているか?も確認してみてください。