韓国語を話せるようになりたい人に必要な単語学習は、単語数を増やすことではなく使える単語を増やすことです
안녕하세요!
韓国語に限らず外国語習得では単語学習は必須ですね。
文を作るには単語を知らなければ作ることはできませんから単語力は必要になります。
ただ、この単語学習に関して誤解をしてしまっている韓国語学習者が多いように思います。
今回は、韓国語を話せるようになりたい人に必要な単語について書きます。
前提として、知識習得や試験合格目的ではなく、話せるようになることを目的とした人向けです。
単語数は多ければ良いわけではない
まず大前提として、韓国語を勉強しているあなたはこんなことを思っていないですか。
単語は多く知っていないといけない!
単語をとにかくたくさん覚えよう!
これですが、実用性重視で韓国語を話せるようになりたいと思っているのであればちょっとズレてしまっています。
以前、別の記事で、自分の韓国語の勉強の目的が、実用性重視なのか、そうではないかで勉強の方向性は違うと書きました。
単語学習もやはり同じことで、あなたが実用性重視で勉強しているのであれば、単語数を必要以上に増やす必要はありません。
確かに、ある程度まとまった数の単語を知識として蓄えることは必要です。
まずは初級レベルの単語は一部の使用頻度の低い固有名詞などを除いては確実に覚える必要があります。
また、中級レベルもある程度覚える方が良いと思います。
ですが、単語集などで出ている単語は必ずしも実用性のある単語だけを掲載しているわけではありません。
実用単語集などとうたっている場合は別ですが、それ以外の単語集は単語集と言うくらいですから、単語を多く集めないといけないわけです。
ですから、「単語集の単語=良く使う単語」ではありません。
話せるようになりたい人に不要な単語
まず、私たちは日本語であっても単語を片っ端から全部覚えることは不可能ですよね。
これは韓国語も同じことで、増やすことをひたすら考えて勉強していたのでは終わりがありません。
ここではまず、話せるようになりたい人に不要な単語を挙げてみたいと思います。
話せるようになりたい人は、実用性重視ですから、実用性のない単語は必要ありません。
例えば、こういう単語は必要ないです。
日本語でも知らない、使わない単語
私たちは日本人であっても知らない単語や使わない単語はたくさんあります。
日本語でも知らなかったり使わない単語を韓国語で使うとは考えにくいです。
話す自分は何語であれ同じなわけなので、韓国語になったからと言って日本語で使わないような単語を使うことはないはずです。
自分が絶対とかほぼ使わない単語
単語を覚えようと思ったら、どんな単語であれそれなりの時間と労力が必要になります。
その時間と労力を、絶対とかほぼ使わない単語を覚えるために使うのは正直ムダではないでしょうか?
試験や知識習得目的であれば話は別ですが、実用性重視であれば、そもそも使わない単語を覚える意味はないと思います。
自分が知っている他の身近な単語で代用が効く単語
例えば、言うとか話すの類語としていろいろな単語がありますね。
述べる、語る、言及する、言い表す、おしゃべりする、触れる・・・
単語をとにかくたくさん覚えなければならないと思っていると、これらを全部覚えると思います。
ですが、その必要はありません。
例えば、言及するは언급하다ですが、これを日常的な会話で使うと不自然です。
日本語で考えてみてください。
「今朝、私の母が言及してたんですが」
「先生が、明日の試験についてさっき言及していました」
こんな会話をあなたは日常生活でするでしょうか?
恐らくしないと思います。
このことからも分かるように、多くの単語を覚えたところで実用性が低ければ、下手に使うとその場に合わないような不自然な会話になります。
初級レベルで良く使う実用性の高い単語の方がずっと使えます。
これらのオプションで覚えればよい単語は、後から必要になった時に覚えても遅くはないです。
話せるようになりたい人に必要な単語
では、話せるようになりたい人に必要な単語はどんな単語なのか?
ここから見て行きましょう。
初級レベルの単語
初級レベルはその後のすべての基礎になる大切な単語です。
中級や上級になったからと言って、初級レベルの単語が出て来ないわけではありません。
初級レベルの単語は、それを他で代用することができない単語です。
ですから、必ず覚えて使えなければなりません。
例えば、「行く:가다」を他の表現で言うとなったら大変です!
上で挙げたように、「言及する」を「言う」(場合によっては敬語にする等)で代用しても違和感はないですが、逆だと違和感があります。
と言うことは、より実用性が高く、合わせて汎用性が高いのは「言う」で、これは初級レベルの単語です。
汎用性の高い単語
単語はより少ない単語で、多くの場面に応用ができる汎用性の高い単語を覚えておくと便利です。
例えば、「雑巾がけする」よりも「拭く」を覚えて置けば、「床を拭く」「窓を拭く」「テーブルを拭く」のように「拭く」ひとつで複数の意味に対応ができます。
私の場合、汎用性の低い単語は、自分の興味関心のあるジャンルを除いてはほぼ覚えません。
自分が良く使う単語
話すとなると、相手の話を聞きながらそれに答えるということはもちろんあります。
ですが、自分から話すとなれば討論とかミーティングなどテーマがあるものを除き、自分の事を話すことが多いはずです。
となれば、自分が話すであろう内容と関連のある単語は、より使う可能性が高いので覚えておく必要があります。
初対面の相手であれば、広く浅く自分のことを話すでしょうし、より親しい付き合いの人が相手であれば共通の興味関心について深く話すこともあり得ます。
親しくなる人とは、何かしらの共通点があったり境遇が同じとか似ていたりするので、話題もお互いに共有できるものだと思います。
例えば、ネイルが趣味とか、子供がいて同じ幼稚園に通わせている、などです。
ネイルが趣味のふたりが釣りについて詳しく話すことは普通に考えればないでしょう。
そのため、自分が全く興味のないことについて自分が話したり、また相手も話してくることはあまりないですから、それらに関わる単語はあまり必要がありません。
まとめ:ただ単語の数を増やすよりも使える単語の数を増やす
繰り返しになりますが、韓国語を話せるようになりたい人は実用性重視です。
ただ単に知っている単語の数が多いのでは実用性重視の場合は意味がありません。
自分が使わない単語の数を増やす必要はないので、その分使える単語を増やすようにしてみてください。
どの単語が必要なのか必要ないのかは一律に決められるものではありません。
上で触れた通り、自分の興味関心や境遇によりそれぞれ違います。
単語集の単語をまんべんなく覚える必要はありません。
それよりも自分が必要な単語を集めたオリジナルの単語集を作る方が良いと思います。