韓国語は単語と文法をたくさん知っていないと話せない?
안녕하세요.
韓国語の勉強をしている多くの人は、韓国語を話せるようになるための土台となる単語学習や文法学習をしていると思います。
また、世間でもいろいろな情報が出ていて、単語力がないと話せないと言った話を耳にすることがあるかも知れませんね。
ところで、話せるようになるためにどれだけの単語や文法が必要だと思いますか?
これは、何を以て話せると考えるのかや何を話したいのかや話す目的によって変わってくるため一概には言えないというのが実際のところです。
まだあまり話せるようになっていない段階だと、単語や文法をとにかくたくさん知っていないと話せないと思っているかもしれません。
また、単語力や文法知識がないから自分は話せないと思っているかも知れません。
そのため、多くの韓国語学習者が「単語を毎日〇個ずつ覚える」という風に勉強をしているのだと思います。
実際のところはどうなのか?
今回は、このことについて書いていきます。
- たくさん知っていなくても韓国語を話すことはできる
- 日常的に話していることはパターン化されている
- 初級レベルの単語と文法を知っていれば十分話せる
- 最短最速で話せるようになるために何をすれば良いのか?
- まとめ:韓国語は単語と文法をたくさん知っていなくても話せる
たくさん知っていなくても韓国語を話すことはできる
いきなり結論から言いますが、韓国語は単語と文法をたくさん知っていなくても話せます。
なぜなら、韓国語に限った話ではないですが、子供でも話せているからです。
今この記事を読んで下さっているあなたにはひょっとしたら小さなお子さんがいるかも知れないし、子育てをしたかも知れません。
例えば5歳の子供は、私たち大人に比べると単語力も表現力(日本人は日本語文法を勉強しないので便宜上表現力とします)もずっと少ないです。
ですが、5歳児なりに現時点で自分が知っていて使うことができる日本語で話していますよね。
たまに大人からするとちょっとおかしな日本語だったりもしますが、直されながら日本語を学んでいっていると思います。
私たち日本人が外国語として韓国語を学ぶ場合も、まったく韓国語が分からない状態から少しずつ話せるようになるという意味では韓国人の子供と同じです。
なので、韓国語を少しずつ学びながらその段階ごとに学んだことをキチンと話せるようになっていれば、初めのうちは話せることに限りがあっても少しずつ話せることは増えていきます。
つまり、単語や文法をたくさん知っていなくても話すことはできます。
日常的に話していることはパターン化されている
これも日本語で考えてみると分かりやすいと思います。
多くの人は日々の生活パターンが大体同じだと思います。
平日と休日では多少違う程度のことはあっても、毎日が全然違うという人はほぼいないと思います。
であるなら、話す相手や日々やること、生活パターンも大差はなく、日々話す内容も幅広い内容になることはないはずです。
つまり、自分が日常生活で話している会話であれば、ある程度話すことはパターン化されています。
そのため、それを話せるようになることに集中すれば、話すことは思いのほかすぐにできるようになります。
でも、それだけじゃ話せる内容の幅が狭すぎるんじゃないの?と思う人もいるかも知れませんね。
ですが、私たちが誰かに何かを話す時、そのほとんどは自分のことです。
仮に、それ以上のことを話せるようになりたいにしても、まず優先して話せるようになるべきことは自分のことではないでしょうか?
ただ、会議をするとか、討論やスピーチでもするという目的であれば話は別です。
ですが、これは例外で、多くの人はそういう目的で会話をできるようになりたいわけではないと思います。
であれば、自分のことを話さないで他のことを優先して話すことはないでしょう。
そして、お互い自分のことをある程度話して親しくなった後に、それ以外のことを話すという流れが自然ではないでしょうか?
なので、日常会話目的であっても初めから幅広いことを話せるようになろうとせず、まずは自分のことを話せるようになることだけにフォーカスすることが、早く話せるようになるためのポイントです。
初級レベルの単語と文法を知っていれば十分話せる
ひょっとすると初級程度ではまともな会話はできないと思っている人もいるかも知れませんが、実際は全くその逆です。
初級をしっかりと理解し使いこなせれば、日常的な会話の多くはすることができます。
英語でも中学で習う内容を使いこなせれば会話はできると言いますが、韓国語も同じことが言えます。
私が書いた「韓国語を話すための活用練習マニュアル」の特典では、練習問題の例文は一部を除いて(不自然な文を回避するため)初級の単語と文法だけで500文以上作っています。
この本を読んで頂いた方からは、初級の単語と文法だけでこれだけの文を作れることが分かって驚きましたと感想を頂きました。
私自身も今はコロナの影響で、直接会って韓国語を話すことはないですが、それ以前は日常会話で話していることはほとんどが初級レベルの単語や文法で話していました。
最短最速で話せるようになるために何をすれば良いのか?
もしあなたが最短最速で韓国語を話せるようになりたいのであれば、まずは初級レベルの単語と文法をしっかりと学習して理解してください。
会話に限った話ではないですが、やはりある程度の知識はインプットする必要があります。
この部分は地道にひとつずつしていくしか方法はありません。
そして、これまで書いてきた中で下線を引いてお伝えした通り、その学んだ知識をその各段階できるようになることです。
話せない理由は単に話すことに慣れていない、そして学んだ内容が使えるようになっていないだけのことで、会話が難しいのではありません。
もしあなたが既に初級レベルの単語と文法を学習済みなのに話せず悩んでいるとするならば、知識を増やすことは話せるようになるための解決策ではありません。
すべきことは学んだことを使える知識にするための練習です。
具体的には、活用練習を徹底してやることです。
活用練習をするメリットは、活用練習をすることで単語、文法、作文、音読、会話の勉強(練習)をこれひとつで全てすることができる点です。
活用練習は以下の過去の記事で詳しく触れているので参考にしてください。
そして、もうひとつのポイントは基礎を学び理解した上で、活用練習をすることで鍛えた作文力を基に自分の頭で考えて文を作り、表現できるようになることです。
そして、その文を口からすぐに出てくるように練習を繰り返すことです。
フレーズや会話の丸暗記をして言えることを増やすことは、その場しのぎの会話力しかつきません。
また、表現をより簡単にできるようになるにはコツがいくつかあります。
これについては、そのヒントを私が書いた「韓国語を話すための活用練習マニュアル」の中で少し触れています。
このコツは、外国語を話せるようになっている人は必ず知っていて実践しています。
語学のプロである通訳者ももちろん実践している方法です。
まとめ:韓国語は単語と文法をたくさん知っていなくても話せる
ここまで書いて来たとおり、韓国語は単語と文法をたくさん知っていなくても初級の単語と文法を使いこなせれば日常会話は十分にできます。
初めから自分の話したいことを完璧に自由自在に話そうとすれば、話すことは当然難しくなります。
ですが、学習している各段階での単語や文法で話すことができるようになることは難しいことではありません。
そして、それを積み重ねて行けば、気づいた時にはそれなりの会話力は頑張らなくてもついています。
既に初級の学習が終わっている人も、まずは初級レベルでしっかりと話せるようになることから始めてみましょう。