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韓国語をひとりで話せるようになれる考え方や学習法をお届けします

韓国語習得に必要な2つのアプローチとは?

안녕하세요.

 

韓国語の勉強と言うと多くの人が、学校の勉強のような方法で勉強しているのではないでしょうか。

 

具体的には、テキストなど教材を使って文法を学んだり単語を覚えるといったことをしていると思います。

 

韓国語習得に限らず、資格取得のための勉強など私たちが何か新しいことを学ぶ時はこのようなアプローチで勉強しています。

 

ですが、韓国語を含め英語など第二言語習得ではこのアプローチだけでは不十分です。

 

もうひとつ別の全く逆のアプローチが必要で、2つのアプローチをしていくことで学習効果が高くなります。

 

今回の記事では、韓国語習得に必要な2つのアプローチについて書きます。

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韓国語習得に必要な2つのアプローチ

すでに書いた通り、韓国語など外国語習得を効果的にするためには2つのアプローチが必要です。

 

まずは、この2つのアプローチをそれぞれ説明します。

 

演繹的アプローチ

演繹的アプローチとは、まず理論や法則があって、それをまず学び、それを基に問題を解いたり実際にやってみることで学んでいくアプローチ方法です。

これは学校教育や外国語習得でもまず私たちがする慣れ親しんだ方法です。

 

韓国語習得で考えてみれば、韓国語を理解するための文法や発音規則などルールを学んで問題を解いたり実際にやっていくことが演繹的アプローチです。

 

帰納的アプローチ

帰納的アプローチとは、自分でたくさん問題を解いたり実際にやってみることの中から、共通点や法則に気づいていくアプローチの方法です。

 

韓国語習得で考えてみると、発音であれば発音変化の規則について細かく学ぶよりも、実際に発音を何度も繰り返すことで発音変化を体感的に学んでいくことが帰納的アプローチです。

 

 

演繹的アプローチと帰納的アプローチのメリットとデメリット

この2つのアプローチにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

 

演繹的アプローチのメリットとデメリット

演繹的アプローチのメリットは、理論や規則として分かっているものを学ぶので効率的に学ぶことができる点です。

 

ですが、韓国語など外国語には、理論や規則できっちり説明できなかったり、自分で実際にやってみて経験を通し体感的に学んでいくしかないこともあります。

このようなものは演繹的アプローチだけで完全に理解しようとしてもできません。

 

これが演繹的アプローチのデメリットです。

 

帰納的アプローチのメリットとデメリット

帰納的アプローチのメリットは、実際に自分で数をこなし練習をすることで体感的に学ぶことができる点です。

 

また、多くの例から「共通点は何だろう?」と考えて学習することで、自分で考えて答えを導き出す問題解決の思考を養える点がメリットです。

 

デメリットは、演繹的アプローチと違い多くの例から導き出された理論や法則を端的に学べるわけではないので、手間と時間が掛かる点です。

 

 

なぜ演繹的アプローチと帰納的アプローチが必要なのか?

この2つのアプローチを両方することで相互のデメリットを補完できるからです。

 

例えば、帰納的アプローチで文法について何も学ばずに多くの例文から規則を導き出すのは多くの時間がかかります。

 

それを演繹的アプローチで文法書を使い学べば文法を効率よく学べます。

 

逆に、演繹的アプローチで似ている文法の違いを文法書の説明だけで完全に理解して使い分けができるようになることは困難です。

 

例えば、「-아서/어서」「-(으)니까」「-기 때문에」の使い分けを文法書の説明だけで完全に理解して直ぐに使い分けができるでしょうか?

 

もしくは、ハムニダ体とへヨ体をどんな時に誰に対しどちらを使うかといったことを文法書の説明だけで区別できるようになるでしょうか?

 

文法書は紙面の制約上、この場合はこれ、この場合はこっちと言うふうにすべてのパターンを説明することはできません。

 

こういうものは帰納的アプローチで多くの練習をこなしたり、自分で実際に使っていく中で、規則だけで理解しようとするのではなく、体感的にできるようになる方が早かったりします。

 

 

まとめ:学習効果を上げるために2つのアプローチで学ぶ

ここまで演繹的アプローチと帰納的アプローチについて書いてきました。

この2つはそれぞれメリットとデメリットがあるため、どちらかひとつのアプローチだけで勉強しようとすると学習効率も学習効果も悪いです。

 

上でも挙げた通り、中級くらいから似たような文法が出て来て違いが分からないとか、テキストの説明だけでは理解がなかなかできないものも出て来ます。

 

また、発音規則を学んで頭で規則を覚えても、発音するとできないということがあると思います。

 

こういう物は知識だけで理解しようとしてもできないので、帰納的アプローチが必要になります。

 

韓国語の勉強はテキストの説明だけで理解しようとするのではなく、使うことを通して体感的に理解するようにしてみてください。

 

双方向のアプローチをすることで、韓国語習得の学習効率と学習効果が上がります。