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韓国語をひとりで話せるようになれる考え方や学習法をお届けします

韓国語の単語で「漢字語が覚えやすいから覚える」の落とし穴!

안녕하세요!

 

韓国語の勉強の二大要素は単語を覚えることと文法の勉強であることは多くの人が知っていると思います。

 

その中で、単語を覚えることは韓国語に限らずですが英語でも何語でも楽ではないですね・・・

多くの人が、なかなか単語を覚えられない!と頭を悩ませているのではないかと思います。

 

そんな中、韓国語の単語学習で私たち日本人にとって有利なことがありますね。

それは「漢字語」です。

漢字語は漢字が基になっている単語ですから、漢字が分かる私たち日本人にとっては学びやすいです。

 

ちまたでも「韓国語は漢字語があるから単語が覚えやすい」という話を聞くと思います。

そして、それを聞くと「じゃあ漢字語をたくさん覚えよう!」と思う人もいるかも知れません。

 

ですが、この「漢字語が覚えやすいから覚える」ことには落とし穴があるんですが、それについて考えたことがあるでしょうか?

 

今回は、韓国語の単語で「漢字語が覚えやすいから覚える」の落とし穴!について書きたいと思います。

 

 

 

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単語は数を増やせば良いわけではない

最初に結論を言います。

単語は、いくら漢字語が覚えやすいというメリットがあっても、要らない単語は要らないです。

 

初めにひとつ例をあげます。

あなたが服を見にお店に行ったら、80%オフのセールをやっていたとします。

80%オフとなればかなり安いので、買う方としてはすごくメリットがありますよね。

 

ですが、だからと言ってあなたはその安いというメリットだけ見て買いますか?

80%オフなのでたくさん買えると思いますが、だからと言って何でも買うでしょうか?

少なくとも、あなたが女性であればいくら安くても男性用の服は買わないのではないでしょうか?

 

 

これを韓国語の単語を覚えることで考えてみます。

単語が分からないと意味が分からないので、単語を覚える必要はもちろんあります。

 

ちまたでは、日本人は漢字が分かるから漢字語をたくさん覚えれば単語数を増やせる、というような話が出ています。

確かに、漢字繋がりで単語を覚えられるというのは、日本人にとっては大きなメリットです。

 

ですが、漢字語が覚えやすいというメリットだけ見て、漢字語をたくさん覚えて単語数を増やせば良いわけではありません。

 

絶対に着ない服をいくら安くても買う必要がないのと同じで、単語もいくら覚えやすくても使わないような単語は覚える必要はありません。

 

 

 

覚えるべき単語の選択基準は覚えやすいかどうかではない

私たちは韓国語の勉強をする中で、ひとつずつ単語を覚えることをしますね。

ですが、私たちは韓国語の単語をすべてを覚えることはできません。

そして、その必要もありません。

 

そのため、どんな単語を覚えるかどうかは基本的な単語以外は必要性に応じて個々に選べばよいです。

試験であればある程度決められた単語がありますが、それ以外は自分次第です。

 

ここで、ちょっと考えてみて欲しいことがあります。

単語を覚える時、どの単語を覚えるかの選択基準は何なのか?ということです。

 

私たちが覚えるべき単語は人それぞれ違えど、覚えるべきものは自分が「必要な単語」です。

選択の基準は「必要かどうか」です。

 

つまり、選択基準は漢字語なのか固有語なのかではないわけです。

言い換えると、覚えやすいとか覚えにくいという基準ではないということです。

 

単語は、必要な単語であれば覚えにくくても覚える必要があります。

逆に、必要がないのであればたとえ漢字語で覚えやすくても覚える必要はありません。

 

私たちは漢字が分かるので固有語と漢字語という概念がありますが、そうではない人たちは固有語とか漢字語という分け方で単語を覚えていません。

 

これは、私がセブに来てフィリピン人たちと一緒に韓国語を勉強して分かったことですが、彼らは必要なものから覚えています。

また、当然、先生も固有語だとか漢字語だとかという風に教えておらず、教材に沿って必要なものから教えています。

 

 

 

 

「漢字語=よく使う」では必ずしもない

上で書いたように、漢字語が固有語よりも覚えやすいのは事実です。

そして、漢字語は初級からでも出て来て、日常的に使う物も確かにあります。

ですが、「漢字語=よく使う」では必ずしもありません。

 

TOPIKの問題でも難しくなるほど漢字語が多いですが、それらの漢字語は日常的にはあまり使わないものも多いです。

単に覚えやすいからという理由で覚えて使っても、あまり使わない単語だと不自然です。

 

別の記事でも例を挙げましたが、日常会話の中で「言及する」を使うと変な感じがすると思います。

単に、「言う」とか「話す」を使う方が日常会話では自然です。

これについては下記の記事で詳しく説明しています。

www.yuikorean.com

 

このように、単に漢字語で覚えやすいからと覚えても、それが使用頻度が高いかどうかは別の話です。

 

 

まとめ:単語は覚えやすさではなく必要なものから覚える

漢字が分かることで漢字で関連付けて単語を増やせることは日本人にとっては大きなメリットです。

ただ、ここまで書いてきた通り、覚えやすいことと自分が必要か、良く使うかは別の話です。

 

私自身は、漢字語という括りで別で勉強したことはありません。

教材に出て来るものから順番に、固有語とか漢字語に関係なくしっかりと覚えただけです。

 

それでも、TOPIKで6級に合格していますし、いろいろな漢字語を目にする中で経験値を積み、覚えていなくても見れば大体予測がつきます。

 

とは言え、漢字語の勉強をするかしないかは個人の選択です。

しっかりと考えてやる必要があると思えばしても良いと思います。

ですが、特に理由もなく、覚えやすいからとか何となくやるのであればやる必要はないと個人的には思います。

 

単語の勉強は時間と労力のかかることですから、思い付きや感覚で決めるのではなく必要かどうかよく考えてすることをおすすめします。