韓国語のリスニングが難しい、できない理由は?上達する勉強法とポイント4つ
안녕하세요!
韓国語に限らずですが、ドラマや映画などを見ても何を言っているのか理解ができないとかリスニングが難しいと悩む人が少なからずいると思います。
リスニング力は、もちろん会話をする時にも必要です。
言うまでもなく、会話は自分が話すだけではなく、相手が言ったことを聞いて理解し、それに対し返さなければなりません。
リスニングを上達させたい!と思ってとにかく韓国語を聞くことをしていないですか?
実は、聞き取りは単に聞いているだけでは上達しません。
今回は、韓国語のリスニングが難しい、できない理由、そして上達する勉強法とポイントについて書きたいと思います。
リスニングが難しい、できない理由
まずは、韓国語の聞き取りが難しい、できない理由から見ていきます。
単語をそもそも知らない
私たちは、韓国語に限らず日本語であっても、知らない言葉を聞いても理解ができません。
日本語でも、自分が今まで聞いたことがないような言葉がありますよね。
それらは、いくら音として聞いたとしても認識ができません。
韓国語もこれと同じで、知らない単語はただの音でしかないので、いくら聞いたところで脳は認識してくれません。
文法力が足りない
文法力が足りないことも聞き取りができない理由です。
例えば、「먹다(食べる)」であれば、「먹었어요(食べました)」や「먹고 싶어요(食べたいです)」のように、伝えたいことによって形を変えて使います(活用する)。
「먹다」はその形(原形)で使うわけではなく、文法規則に従って「먹었어요」や「먹고 싶어요」のように活用するわけです。
そのため、文法規則を知って、活用する単語がどのように形を変え、どのような意味になり、どのような音(発音)になるのかを知っていなければ、「먹었어요」や「먹고 싶어요」の音だけ聞いてもやはり脳は認識してくれません。
活用についてはこちらの記事を参照してください。
自分で発音ができない、発音や音読練習が足りない
ひょっとすると、リスニングは聞くことだから、発音や音読は関係ないと思うかも知れません。
ですが、そうではありません。
自分で発音ができない音は聞き取りができません。
それぞれ発音がどのような発音なのかを自分でしてみることで、自分の耳で聞いて認識ができます。
ただ、韓国人とまったく同じ完璧な発音ができないと聞き取れないということではありません。
ですが、自分の発音が実際の発音とかけ離れ過ぎていると、自分が認識している発音と実際の発音に開きがあるので聞き取りができないです。
発音ができるようになると、自分が発音して認識する音と韓国人の発音に開きがなくなるので聞き取りもしやすくなります。
聞き流しをしている
リスニングの勉強をしようとして韓国語を聞き流してい人がいるかも知れません。
ですが、聞き流しはどれだけ聞いても効果がありません。
聞き流しが効果がないことについては以下の記事も参考にしてください。
すでに上でも触れている通り、どれだけ大量に韓国語を聞いても、聞いた情報を脳が認識していなければ聞き取れるようにはなりません。
リスニング教材の難易度が自分のレベルに合っていない
今は、ネットがあるお陰で韓国語の聞き取りをする方法はいくらでもあると思います。
ですが、それらを選ぶ時に自分のレベルに合わないものを選ぶとあまり効果はありません。
具体的には、話の内容が専門的、知らない単語や表現が多い、話す速度が速すぎる、聞き取りにくい話し方のもの、などです。
聞いても理解できないものは聞き流しと同じですから、当然どれだけ聞いても効果は期待できません。
例えば、韓国語を始めたばかりの人が、ドラマを見てリスニングの練習をしようとしても、上で挙げた通り単語力も文法力もないですからほとんど理解はできないと思います。
もし何となくでも理解できていると感じているのであれば、それは韓国語そのものだけを聞いて理解できているのではなく、画像からある程度推測ができるからだと思います。
ですので、これは自分の学習レベルに対し、聞き取りするもののレベルが明らかに合っていないと言えます。
リスニングが上達する勉強法とポイント
では次に、リスニングが上達する勉強法について見ていきます。
まずは単語と文法の勉強をする
上で触れた通りですが、単語や文法の知識がないと、いくら韓国語を大量に聞いても脳はただの音としか認識しません。
まずは、単語と文法をある程度勉強して知識を得ることが必要になります。
単語は単に原形だけ覚えるのではなく、文法知識を基にどのように活用されるのかをしっかりと理解することが必要です。
繰り返しになりますが、活用する単語は原形(辞書に載っている形)で使いません。
上の例で挙げると、「먹다(食べる)モクタ」なら分かるけど、活用して「먹는(食べている~:連体形)モンヌン」になり音が変わると分からない、では聞き取れないということです。
つまり、単語と文法の勉強をしたら、それを基に活用練習をしていろいろな活用形とそれぞれの活用形の発音にも慣れることが必要です。
活用練習についてはこちらの本で詳しく説明しています。
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自分のレベルに合ったリスニング用の教材を選ぶ
聞き取りは自分のレベルに合わないものをいくら聞いたところで理解できるようにはなりません。
単語や文法の勉強でも、まずは簡単なものやよく使うものから勉強をしていきます。
リスニングもこれと同じです。
基本的には、あなたが使っているテキストの音声を使ってまずは練習してください。
勉強している内容をリスニングするわけなので、難易度が高すぎるということもないですし、単語や文法も勉強している内容なので理解ができます。
リスニングをする前に、まずは単語や文法を勉強しましょう。
いきなりリスニングをやっても、新しい単語や文法知識はないですから理解ができません。
また、ひとつ注意点があります。
リスニングの練習として、ドラマ、映画、K-POPを使う方法ですが、ある程度の韓国語能力がある場合はそれを教材として使っても良いと思います。
ですが、そうではない場合は、それらをリスニング練習用として使うことはおススメしません。
その理由は、上で触れたように難易度が自分のレベルに合わないものであれば、どれだけ聞いても聞き取れず効果が薄いからです。
なので、もし使いたいのであれば、自分の楽しみとして、韓国語のリスニングの勉強とは分けて使った方が良いです。
その中で、自分が勉強して聞き取れるものがあればあればそれでOKという具合に使うと良いと思います。
急がなくても、テキストを使った基礎のリスニングができるようになれば、それらも段々と理解できるようになってきます。
何事も基礎が大事です!
リスニングの教材はスクリプトのあるものを使う
これは、テキストについている音声を使って練習すれば問題はないと思います。
テキストについている音声教材は、テキストの例文や会話文を音声にしているはずなので必ずスクリプトがあるはずです。
もし、テキスト以外のものでリスニングの練習をしたいのであれば、必ずスクリプトがあるものにしてください。
自分で聞き取りをしてみて、もし聞き取れない部分があった時にスクリプトがないと確認ができません。
確認ができないと、万が一間違って聞き取っていた場合に気づかなかったり、分からない部分があってもそのままになってしまいます。
発音と音読練習をする
聞き取りが難しい、できない理由として上でも触れましたが、発音ができない、音読がスムーズにできないことがあります。
発音と音読練習も使っているテキストで練習してください。
発音練習のポイントは、使う形で発音練習して音を認識することです。
例えば、「옷(服)」であれば、実際に使う時にこれだけで使うということは稀です。
日本語で考えてみると分かると思いますが、「服」単独で使うってあまりないですよね。
「服を(買う)」とか「服が(汚れる)」のように話したり聞いたりすると思います。
韓国語の場合、パッチムのある語は後ろに来ている母音と連音化(下記のカッコ内は発音)します。
連音化すると「옷을 :(오슬)」「옷이 :(오시)」のように「ㅅ」の音が連音化によって出て来ます。
「옷(オッ)」単独の場合とはかなり違う音に聞こえます。
これをもし「옷(オッ)」でしか発音練習していないと、「옷을 :(오슬)」「옷이 :(오시)」と聞いても分からないです。
あとは助詞も単独では使いませんね。
「을(~を)」「이/가(~が)」などの助詞は単独では使いません。
ということは、これだけ単体で発音練習しても実際は「을(~を)」「이/가(~が)」と聞こえるわけではないので意味がありません。
「옷(オッ)」の後ろに「을(ウル)」が来ると「옷을 :(오슬)」になると理解だけしている、または切り離して単語毎に発音練習をしても不十分です。
これを実際に自分で発音して「옷을 :(오슬)」になることを認識する必要があります。
あとは、綴りと発音がズレる単語もしっかりと発音練習をしてください。
そして、音読練習ですが、完璧を目指す必要はないですが、スラスラと読めるようになるまで練習してください。
音読練習が不十分で、読めてもゆっくりだったりつかえながら読める状態だと、聞き取りもうまくできないです。
なぜかと言うと、自分でしっかりとある程度のスピードでスラスラと音読ができないと、自分の読むスピードとドラマ等の早いスピードに開きがあり理解が難しいからです。
これらの基本的な練習をテキストの例文などでしっかりとやって、自分でできるようになることが聞き取りができるようになるために大事です。
まとめ:リスニング上達のカギはインプットと発音・音読練習
リスニングを上達させるためにはまずはインプットが必要です。
インプットである程度の知識を得たら、教材の音声を聞き、例文などを使ってまずは基本的な文を音読できるように練習をしっかりします。
それから、音声を使って聞き取りの練習をしてください。
そのように練習して、聞き取りをしてみてしっかりと聞き取れるようになってくればリスニング力もついています。
初めから難しいものを使って、それをずっと聞いてやるリスニングの勉強は効率が悪いですし、聞き取れないのでイヤになってくると思います。
いつも同じことの繰り返しになってしまいますが、まずは基本からです!
いきなり、早いスピードでまとまった内容を話しているものを聞いて理解しようとするのではなく、簡単な単文から理解できるようになってください。
ひとつひとつの文をきちんと理解できなければ、まとまった文を理解することは当然できません。
ムリせずに確実にできるところから練習を始めましょう!