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【間違いやすい韓国語】日本語で「~してください」になる「하세요」と「해 주세요」の使い分け

안녕하세요!

 

韓国語の初級で学ぶ文法で「하세요」と「해 주세요」があります。

これはどちらも日本語にすると「~してください」になる表現です。

そのため、日本人にとっては混同してしまったり、間違って使ってしまいがちな表現です。

このふたつはどちらでも使い方が同じで言い換えができるのではなく、使い分けが必要になります。

 

今回はこの「하세요」と「해 주세요」の使い分けについて書きたいと思います。

よく使う頻度の高い表現なので、既に勉強して知っている人も今一度チェックしてみて下さい!

 

 

 

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日本語の「~してください」の意味は?

まずは、私たちが何気なく使っている日本語の「~してください」はどういう時に使うかの定義を確認してみましょう。

日本語初級文法の解説によると、日本語で「~してください」を使う場合の意味は次の3つです。

 

①指示する

②勧める

③依頼する

 

同じひとつの「~してください」でも意味がひとつではないことが分かります。

 

それぞれの例文も見てみます。

 

①指示する

 教科書を開いてください。

 この薬を1日3回飲んでください。

 

この意味で使う場合、指示の他にも使い方によっては、命令の意味合いもありますね。

学校で先生が言うことはあるかもしれませんが、大人であれば、普通、「教科書を開きなさい」とか「教科書を開け」と言えないですよね。

なので、意味としては命令とも取れると思います。

個人的にはこれを「丁寧な命令形」と呼んでいます。

 

②勧める

 どうぞ、こちらにお座りください。

 つまらないものですが、お受け取りください。

 

この意味で使う場合は、相手に勧めるなので、相手に何か行動を促す場合ですね。

 

③依頼する

 すみませんが、もう少しゆっくり話してください。

 すみませんが、使い方を教えてください。

 

この意味で使う場合は、人にお願いして自分のために何かしてもらう場合ですね。

 

 

「하세요」と「해 주세요」の違いは?

このふたつの違いは次の通りです。

 

하세요

言われた人が言われた事をすることによりその人にメリットがある

 

해 주세요

相手に依頼して何かしてもらうことによって自分にメリットがある

 

上の例文で考えると①と②が「하세요」で③が「해 주세요」に該当します。

 

①の例文で考えれば、教科書を開いて見れば勉強が分かりやすいとか、1日3回薬を飲めば具合が良くなるという風に言われた人にメリットがあります。

 

②の例文だと、座ったことで楽になる、(プレゼントなど何か)受け取れば嬉しいなどやはり言われた人にメリットがあります。

 

一方で③の例文では、自分がお願いして、ゆっくり話してもらったことで理解ができる、使い方を教えてもらったことで使えるようになるなど、言った本人にメリットがあります。

 

「하세요」と「해 주세요」には以上のような違いがあり、使い分けが必要になります。

 

 

まとめ:「하세요」と「해 주세요」の使い分けをしましょう!

ここまで「하세요」と「해 주세요」の違いについてみてきました。

このふたつは初級で学ぶ表現ですが、日常生活でよく使う高頻度のとても重要な表現です。

 

自分のために相手から何かをしてもらうのに「하세요」を使ってしまうと指示、丁寧な命令のニュアンスになってしまうので失礼になってしまいます。

 

いつも同じようなことを言っていますが、やはり基本が大事です!!!

難しい単語や文法知識を使って難しいことを言えるよりも、こうした基本的なよく使う表現を間違いなく使える方が大事です。

 

頭では分かっていても実際使ってみないと使いこなせませんので、自分でシチュエーションを考えて自分ならどう使うかを考え、まずは文を作ってみてください。

そして、それを声に出して言えるように練習してください。